◆最新情報(2012年)◆ |
雪の様子[2012年12月] |
12月に入った途端、冬型気圧配置がつづいています。真冬なみの気象状況ですので、防寒対策などが必要です。12月12日に横川から大原まで歩きました。稜線の吹き溜まりで約10センチ、標高600メートルより上で5〜6センチの積雪がありました。13日からは暖かくなり融けるものと思われます。ホーム(トップページ)の写真が当日の景観(水井山〜比叡山)です。出かける際は、何日か前より気象情報に注意しましょう(写真=12日早朝の慧心堂)。 |
冬の訪れ[2012年11月] |
この秋、最高の好天となった11月25日。今秋はじめての眺望が得られました。比叡山系を歩き始めて10年以上になりますが、木曾の御嶽が見られたのは数えるほどで、写真も撮影したことがほとんどありません。この日は穏やかな青空のもと、白く輝く山容が確認できました。これからの季節、冬型から移動性になった気圧配置がチャンスです。 写真の左手に白山(大汝峰・御前峰)と別山、伊吹山と霊仙山の間に御嶽があります。同じ琵琶湖の西岸でも、比良連峰や野坂山地からはよく望めるのに、この山系からはなぜか難しいのです。大比叡からの距離は、御前峰が約148kmに対し、御嶽は約176km。この差と、日本海側・太平洋側に属す気候の違いが大きいようです。 手前の山なみは、横山岳・金糞岳・ブンゲン・虎子山・国見岳・伊吹山と連なる江濃国境の山々。関ヶ原をはさんで鈴鹿の霊仙山。琵琶湖に沖島が浮かび、奥島山も見えます。送電線の先は、比良の主稜からリトル比良で、湖に向かって徐々に高度を下げています(牛ヶ平付近で撮影)。 |
雲母越の紅葉[2012年11月] |
冬型気圧配置になった11月14日、雲母越の道を歩きました。今秋は急に寒くなったせいか、山々の紅葉がここしばらくの年に比べ早いように感じました。 山麓の社寺や周辺の広葉樹林も鮮やかな色彩を見せ、すでに枯れ色の景観になっているところもあります。延暦寺の境内も見頃を迎え、紅葉を楽しむなら早めに出かけた方がよさそうです。 左の写真は落葉も目立つ雲母越の道。右はビューポイントの眺め。ときおりアラレやミゾレが降り注ぐ寒い一日でした。 |
亀甲谷の状況[2012年9月] |
久しぶりに、京都一周トレイル北山東部コースの亀甲谷を歩きました。大原周辺では7月中旬に大雨が降り、各所で被害が出ましたが、東の方は相対的に軽かったようです。仰木峠から「ボーイスカウト道」に入り、谷筋へ下る道も水に洗われています。自生していたオモトも消えていました。 尾根筋では木の根が剥き出しになったり、谷沿いの林道は縁の崩れが広がったりしています。路面も溝ができ、石屑が散乱していますので、注意して通過しましょう。とくに、比叡山から水井山を越えて縦走してきた場合は、疲れがたまる午後に通過することになります。より慎重に! 左上の写真は「ボーイスカウト道」の尾根、右上は亀甲谷(中流)の様子。下の写真は崩れが拡大している林道。 |
ツキノワグマの情報[2012年9月] |
「京都新聞」に掲載された写真(提供:滋賀県) |
この春から夏にかけて、比叡山系でクマの目撃情報が相次いでいます。この山域では、従来は生息していないとされてきましたが、檻にかかった写真が公表され事実が明らかになりました。これまでのところ、北主稜・八瀬・北白川〜一乗寺・大文字山などが情報のあるエリアです。 秋になって、より身近な場所まで出てくる可能性もあります。少人数で山へ入る場合は、音の出るものを携行するなど、人がいることを知らせる手立てが重要になります。 |
→「京都新聞」のデータベース(会員制/20120909) |
権現山の道(蓬莱峡と蟻ヶ滝へは通行止)[2012年7月] |
比叡山へ登るメーンのコースはいつも多くの人たちによって歩かれていますが、ちょっと外れたコースに荒れが目立っています。久しぶりで通った坂本から裳立山への尾根道も、倒木があったり段差の拡大がみられます。もっとも注意すべきは、蓬莱峡と蟻ヶ滝に寄り道するルートです。現在は一般向ではなくなっています。分岐にロープも張られていますので、この区間は尾根を使いましょう(写真は蟻ヶ滝の分岐にある標識)。 『新・分県登山ガイド[改訂版]24 滋賀県の山』にある比叡山のルート図(P.69)では、「エスケープルート」と表示した道をお選びください。 |
修復された仰木峠の道[2012年6月] |
大原から仰木へ越える仰木峠で、山腹をトラバースする区間の道が改修され、新たに木橋も架けられました。京都一周トレイル北山東部コースと東海自然歩道にもなっており、復旧が待たれていました。原因は2010年の大雨による斜面の崩落ですが、京都一周トレイルについては問題なく歩くことができます。峠から横川へ向かう東海自然歩道は、地表面が抉られ木段の段差が年々大きくなっており、注意して登り降りする必要があります(下の写真は、東海自然歩道で一株だけ咲くクリンソウ)。 |
サクラと新緑[2012年5月] |
連休最終日に東塔から横川を巡ってきました。境内やドライブウェイの沿道に植えられたシャクナゲと八重ザクラが美しく、この時期ならではの景観を楽しみました。道筋には、もちろんスミレが咲き乱れ、青葉の木々と相まって安らかな気分にさせてくれます。谷筋では、そろそろクリンソウの花が見られる頃でしょう。 写真は、浄土院付近の八重ザクラ(上)と峰道レストランからの眺望(下)。 |
珍しい初夏の花[2012年5月] |
4月下旬は夏日がつづいたので、一気に季節が進みました。カタクリの花は十日もたてばすっかり終わっています。一枚だけ葉を付けた株がたくさん見られますので、花を付ける時期がくるのを楽しみに待ちましょう。5月に入っての収穫はギンランです。これまで何回となく歩いているところで、初めてこの花に出合いました。毎日でも出かけないと、見つけるのはなかなか難しいですね。 |
サクラを愛でる[2012年4月] |
3月の寒さの影響からか、サクラの開花が坂本では4月の2週目になりました。久しぶりに山王祭のハイライト(4月12日〜14日)が満開の下で繰り広げられました。そのあとも風雨がないため、18日現在まだ花が楽しめます。 薬樹院の「太閤桜」と大比叡が一緒に望めるのも今だけです。 |
春の兆し[2012年3月] |
今冬は寒気が次々と南下し、3月になっても厳冬のような日々がつづいています。久しぶりに横川を訪れたところ、例年より遅れてはいるもののバイカオウレンが花を付けはじめていました。雪解け直後に咲くウメのような小さな花は、早春を実感できて心も解き放たれます。日当りのよいところではフキノトウの姿もありました。 写真は3月20日の横川行者道で撮ったものですが、稜線上や北斜面ではまだ蕾の状態です。もう1週間ぐらい後が見頃でしょう。 |
初日の出[2012年1月] |
2012年は穏やかな天気であけました。初日の出は、残念ながら雲が多く綺麗な太陽を見ることができませんでしたが、琵琶湖の水面に映る陽光が印象的でした。 写真は、大津市坂本の西教寺から眺めたものです。湖南・金勝・鈴鹿南部の山々がくっきりとしたスカイラインを描いています。 |
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