伊香立途中町（大津市）の南側にある山で、語感からして字ない
しその小分け地名と思われます。

途中越より主稜を辿る
　途中越の峠にある東側の側道より、植林帯の中をピークをめざし
て登ります。
　■参考時間　途中〈15分〉途中越〈50分〉宮メズラ［中級］

　＊左＝花折峠からみた北主稜　右＝稜線から焼杉山を望む

　山名は東山麓にある北在地（大津市）の字名が使われています。三等
三角点。

還来神社から主稜へ
　上龍華町（大津市）の還来神社から、南西に向けて小さな谷が入って
います。これを登路に使います。
　■参考時間　還来神社〈70分〉魚ノ子山［中級］

　＊左＝山頂の三角点　右＝稜線にはブナも混じる

　国土地理院の地形図には「梶山」と記されています。旧版は「大尾山」でしたが、間違いが明らかになり訂正されています。ただ、これまで私たちが使っていた山名は童髯山（京都側）でした。

堅田から歓喜院を経て山頂へ
　真野谷口町から丘陵地帯に足を踏み入れ、南庄から歓喜院（滝寺）を経由して稜線に登ります。
　■参考時間　堅田駅〈20分〉春日山〈60分〉歓喜院〈40分〉童髯山［中級］

大原から律川を遡って山頂へ
　三千院門跡から音無ノ滝を経て、律川を遡るルートです。最後はピー
クの西尾根に登り着きます。
　また、若狭街道の新伊香立橋から東へ入った京都大原ゴルフ場より、
送電線の巡視路を使って達することもできます。
　■参考時間　律川コース：野村岐れ〈25分〉来迎院〈15分〉音無ノ
滝〈60分〉童髯山［中級］
　新伊香立橋コース：新伊香立橋〈15分〉京都大原パブリックコース
ゴルフ場〈40分〉630m峰〈10分〉童髯山［中級］

　＊左＝三千院　右＝律川上流の小滝

　ながらく、小野（愛宕郡小野）にある山という意味で広く使われ
てきました。『京都北山と丹波高原』〔1944（昭和19）年〕の図
版では、670m峰を高井山、650m峰を小野山としています。

仰木から山頂へ
　平尾の聚落から天神川を渡り、大倉川から高日山虚空蔵堂旧跡を
経由するコースです。
　■参考時間　堅田駅〈40分〉衣川廃寺跡〈40分〉仰木・平尾
〈60分〉高日山虚空蔵堂旧跡〈50分〉小野山［中級］

　＊左＝大倉川上流から小野山の稜線を望む　右＝高日山虚空蔵堂旧跡

大原からの最短コース
　大原（京都市左京区）の魚山から東へ向かい、呂川のバクチ谷から直登します。
　■参考時間　来迎院〈50分〉小野山［中級］

亀甲谷から登る
　大原戸寺の聚落より亀甲谷に入り、仰木峠から北側の稜線を登り山頂へ達
します。
　■参考時間　花尻橋〈10分〉戸寺〈50分〉仰木越〈25分〉小野山［中級］

　＊小野山山頂近くの尾根道

　京都市内から北東を望めば、四明ヶ岳・大比叡の左手に明確な二
つのコブがあり、奥の方（左手）がこの山です。

仰木から脱ヶ尾谷を遡って山頂へ
　仰木の集落から、天神川水系と雄琴川水系を分ける丘陵の道を西
へ向かい、小椋神社の奥宮である滝壺神社より登るコースです。ま
た、滝壺から仰木峠を経由することもできます。
　■参考時間　脱ヶ尾谷コース：仰木〈30分〉滝壺神社〈30分〉
東海自然歩道の橋〈15分〉主稜線〈30分〉水井山［中級］
仰木越コース：滝壺神社〈35分〉仰木峠〈40分〉水井山［中級］

　＊左＝滝壺神社　右＝小野山と比良山系を望む

　仏教関係では釈迦ヶ岳でとおります。峰道（西塔から横川へ至る
尾根道）にあるせりあい地蔵の北に二宮釣垂岩があり、この地主権
現の本地仏が釈迦如来であることからそう呼ばれています。

長谷出からせりあい地蔵を経て山頂へ
　八瀬秋元町の長谷出（走出）から、べんてつ観音を通って峰道の
鞍部（「峰辻」）に辿り着くコースです。
　峠からは、標高差約70mの急登が待っています。
　■参考時間　登山口〈10分〉べんてつ観音〈50分〉せりあい地
蔵〈10分〉横高山［中級］

　＊左＝四明ヶ岳からみた横高山（手前）　右＝横高山南西面の林