南主稜とその支稜



	あおやま　　　　　　　　　　　　　535m

　比叡山ドライブウェイの夢見ガ丘から壺笠山（421m）へ至る尾根
の分岐にある小さな峰ですが、歴史的には重要な山です。青山越の古
道が山頂近くを通ります。

穴太から四ツ谷川を遡って青山へ
　穴太の平子墓地から西に向かい、無動寺道（弁天道）が横切る地点
より尾根に上がります。
　■参考時間　穴太駅〈45分〉無動寺道との出合〈25分〉青山［中
級］

　＊夢見ガ丘からの眺望

	滋賀里から崇福寺跡を経て山頂へ　滋賀里の八幡神社より「志賀の大仏」や崇福寺跡・金仙滝を経て壺笠山からの尾根に達します。　■参考時間　滋賀里駅〈25分〉崇福寺金堂跡〈40分〉白鳥越との出合〈25分〉青山［初級］　＊ガンズガワの道（東海自然歩道）

		山中より無動寺道（弁天道）を通って青山へ　志賀越道（山中越）を大津市山中町へ至り、瀧ヶ谷から現在の夢見ガ丘に達するものです。　■参考時間　山中・重ね石〈40分〉志賀越道との分岐〈35分〉夢見ガ丘〈10分〉青山［中級］　＊左＝重ね石（山中町）　右＝薬師如来（西教寺）



	つぼかさやま（壼阪山・壼坂山・局笠山）421m

　1570（元亀元）年に浅井・朝倉連合軍と織田信長（宇佐山城）
が対峙したところとして知られています。

穴太から白鳥越の尾根を辿る
　穴太の駅から西へ坂道を登り、忠兵衛山（395m）の山腹を巻い
て壺笠山との鞍部に出るコースです。山頂周辺には、石垣の石や階
段の跡などを見つけることができます。
　■参考時間　湖美が丘コース：穴太駅〈60分〉明智ヶ馬場〈10
分〉壺笠山［中級］
　忠兵衛山コース：明智ヶ馬場〈15分〉忠兵衛山［中級］

　＊左＝忠兵衛山より比叡山上を望む　右＝穴太から尾根への取りつき点

		滋賀里から大谷川を遡る　大谷川に沿って北西へ向かい、神輿山（見越山）の南面を巻く道です。　■参考時間　滋賀里駅〈10分〉大通寺〈30分〉浄刹結界趾〈20 分〉壺笠山［中級］　＊左＝壺笠城の石垣　右＝大通寺近くに建つ無動寺道の道標





	てんこやま（天高山）　　　442.2m

　伝承では、一乗寺堀之内町（京都市左京区）は土豪渡辺氏
の居城があり、一乗寺城と呼ばれていました。また、字城に
あったものを一乗寺山城と呼んでいたようです。

身代不動尊からテンコ山へ
　北白川の身代不動尊には、地蔵谷ラジウム温泉（不動温泉）
があります。そこから、白川の支流である地蔵谷（無動寺川）
に沿って登り、白鳥越の道を通って達するものです。
　■参考時間　身代不動尊〈20分〉尾根〈50分〉テンコ山
［中級］

＊左＝身代不動尊に建つ弁天道の標石　右＝三等三角点のある山頂

		地蔵谷より掛橋を経て達する　比叡アルプスやナコソ越への道を左右に分け、地蔵谷の本流を遡行します。弁天道の二ノ鳥居（掛橋）より南西に戻って山頂へ。　■参考時間　身代不動尊〈45分〉掛橋〈20分〉テンコ山［中級］　＊左＝地蔵谷（無動寺川）　右＝掛橋にある二ノ鳥居





	うりゅうざん（うりゅうやま）（丸山・北白川山・勝軍地蔵山・元勝軍山）301m

　一乗寺と北白川（ともに京都市左京区）の境界に跨がっており、東西南北よりいくつもの登路があります。周囲は歴史的特別保存地域に指定されているため、美しい植生や景観が楽しめます。

一乗寺・北白川からの登路
　北白川仕伏町から旧石切場への道である清沢口に入り（京都一周トレイル東山コースが通る）、「白幽子巌居之址」碑や白川石を切り出した石切場跡を経由して登ります。三十六童子の小祠が現われたら頂上です。
　最もわかりやすい道は、一乗寺下り松より詩仙堂の門前を通り、狸谷不動尊から登るもので、三十六童子の小祠を辿れば自然に山頂へ着きます。
　そのほか、金福寺（一乗寺才形町）の東にある波切不動から石川丈山の墓を経て登る道や、不動よりそのまま谷通しで登る道もあり、ちょっと散歩する感覚で山と緑に触れることができます。

　■参考時間　清沢口コース：仕伏町〈10分〉大山祇神社〈15分〉白幽子巌居址〈15分〉瓜生山［初級］
　　　　　　　狸谷不動尊コース：一乗寺下り松〈20分〉狸谷不動尊〈20分〉瓜生山［初級］
　　　　　　　石川丈山墓コース：一乗寺下り松〈20分〉波切不動〈30分〉瓜生山［中級］

＊左上＝清沢口　右上＝石切場跡　左下＝瓜生山の頂上　右下＝石川丈山墓への道

＊山頂直下に残る宇佐山城の石垣





	うさやま　　　　　　　　　　　　　335m

　比叡山の南主稜から東に張り出した尾根の先端にあり、大川
（際川水系）と柳川に囲まれています。山頂には、1570（元
亀元）年に織田信長が越前の朝倉義景を迎え討つために築城し
た宇佐山城の跡が残っています。

宇佐八幡宮より山頂へ
　近江神宮の南側から西へ行き、宇佐八幡宮の鳥居をくぐって
本殿に達します。ここから大手通路を登ります。山頂は大きく
二つの峰に分かれ、北端が三ノ丸、最高地点が本丸、それにつ
づく南側の平坦地が二ノ丸のようです。

　■参考時間　近江神宮前駅〈10分〉宇佐八幡宮〈20分〉宇
佐山［中級］

　＊左＝志賀越の旧道からみた宇佐山　右＝宇佐八幡宮

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