近江と山城を結ぶ白鳥越の古道がこの山の山頂直下を通ることから、青山越とも呼ばれる。
『近江輿地志略』には、「白鳥青山みな叡山の続きの山名なり、小径」とある。だが、別の項では「その道青山の東を通り壺笠山の西をめぐり、白鳥山の東南を歴て行く」としている。道順からすれば、青山の位置は壺笠山より東であるように受け取れるが、はたしてそうだろうか。地名の確定には今しばらく時間が必要であろう。
現在も壺笠山の北東にある峰を青山としている文献資料が多く、その取り上げ方は入り乱れている。地元では、その峰を忠兵衛山(395m)と呼んでおり、城跡もあるという。 |