探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.1097【丸山から宝珠山・高伏山へ】
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左=亀甲山登山口  右=「(ドキドキ)見晴台」から尾崎・赤穂市街を見下ろす(遠景左は鹿久居島)
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家島諸島(左から男鹿島・家島・坊勢島・西島など)
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左=丸山(二等三角点。点名=尾崎)  右=南宮山から望む丸山
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左=南宮山の樹林(石積みは坂越・尾崎の山境石)  右=亀甲山から望む高伏山(中景中央右)・宝珠山〜坪江山の尾根(中景右手)
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小豆島(左手の最高峰は星ヶ城山。左の突き出たピークが千羽ヶ嶽。中央は四方指)
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最遠景は淡路島(左手に明石海峡。手前は家島諸島)
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左=西山の樹林  右=木戸門跡に立つ道標(「右 み那と」「右 大坂/左 城下 道」)
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左=船岡公園から再スタート  右=妙見寺観音堂
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生島(天然記念物=生島樹林)。背後は釜崎(遠景は男鹿島・家島)
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辿ってきた西山・亀甲山・南宮山の尾根を振り返る(茶臼山から)
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左=坪江山(左手)・高伏山(背後の左)  右=宝珠山(第五十一番 石手寺)
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左=高伏山をめざして進む(背後は坪江山)  右=高伏山(三等三角点。点名=高伏)
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左=小島に向かう尾根道  右=みかんのへた山古墳から小豆島を望む
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左=小島へ下山  右=弘法ノ井戸と大師堂(奥の御堂。手前のプレートが元の位置)
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生島・御旅所
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 千種(ちくさ)川下流の両岸に連なる雄鷹台(おたかだい)山・後(お)山尼子山・宝珠山に登って、播磨灘の美しく開けた景観に魅せられた。今回は、「坂越(さこし)尾崎遊歩道」「小島〜坂越遊歩道」をつないで、まだ歩いていない区間を歩こうと出かける。
 距離が長くなるので、「坂越」駅から尾崎小学校までバスを利用する。亀甲山の登山口がある峠まで車道を使い、丸山から西山へ縦走したのちいったん下山。坂越の木戸門跡から茶臼山へ登り返し、宝珠山から坪江山(大谷山)へ。高伏(たかぶせ)山を往復して小島まで尾根を辿り、坂越湾に沿って駅へ戻る計画にした。
 尾崎の住宅街をはずれ、広葉樹林の中をカーブを描きながら亀甲山登山口まで道路を登る。北側上部の西斜面に見晴台があって、市街と海辺が見渡せた。午前中の最高峰は丸山で、反対側の家島諸島を望むことができる。
 次のピークが南宮山。山頂一帯はツブラジイなどが茂っていた。尾根上を石垣がつづくので、猪垣かと思ったが村の境界を示すものと判明する。亀甲山の山頂手前に明るいササ原があって、遠く淡路島や小豆島が海上に浮かんでいた。
 四等三角点の西山(点名=坂越)から降ると、途中で八祖(やそ)山経塚へ登る道が分かれる。坂越の入口にあたる木戸門跡には古い道標が残っていた。大道(だいどう)を東に進み、裏道にある地蔵堂から船岡公園へ出て昼食の時間にする。
 午後は、「山舞P吾君(旧坂越村長)像」から妙見寺に向かい、観音堂から四国八十八ヶ所の巡礼道に入った。茶臼山で眺望を楽しみ、宝珠山まで石仏の道を辿る。坪江山から、この山稜の最高峰である高伏山を往復し、IHI・関西電力社有地との境界を海に向けて進む。相生発電所の施設が近い。
 小島集落の北側に、台地状に張り出した尾根(標高79m)があって、五世紀(古墳時代中期)の古墳(みかんのへた山古墳)が調査で確認された。説明版には、未調査の二号墳も記載される。急な坂道を降って海辺に出た。目の前に鍋島があり、坂越湾の行く手には生(いき)島も見える。
 西へ進むと、山際に弘法ノ井戸(弘法ノ霊水)があって飲料水などに利用されてきた。波打ち際ながら、炭酸水が湧き出ているらしい。生島の鳥居と仏教様式の建物は大避(おおさけ)神社の御旅所で、10月の船祭で船渡御が行なわれるという。
 坂越は、漁業と廻船業によって栄えた町である。繁栄の歴史を伝える旧坂越浦会所や奥藤家(酒造業)の屋敷を見ながら駅まで歩く。距離は15キロメートル余、6時間半の行動だった(2025.12.12)。
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左=ソヨゴ  右=リュウノウギク
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