探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.740【鴨谷ノ滝から艮山へ】
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左=案内看板のある分岐  右=マンガン採掘の坑道跡
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廊下状の流れを遡る
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鴨谷ノ滝
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左=滝の前に立つ「鴨谷の滝」の標石  右=市辺松尾のイヌザクラ
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椎尾ノ滝
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城陽市最高地点(左奥)と多賀・市辺の境界標石
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左=艮山の頂上  右=六体石仏
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 「京都の自然二百選」に登録されている鴨谷ノ滝。以前から気になっていたが、これまで行く機会がなかった。青谷(城陽市)の里山なので、気温の高い季節はコンディションがよくないと考えていた。そこで冬期に計画する。予定した日は寒気が南下する強い冬型気圧配置になり、青谷川を渡る林道入口の橋も新雪が積もっていた。中(青谷)在住の方も「珍しい」とのことで、雪化粧した山が新鮮だ。
 高塚林道の案内看板から鴨谷に入ると、対岸は大きな石垣がつづく。浅瀬の徒渉を繰り返し、廊下状の谷筋を遡行する。取水口から下流の導水管は青谷の田圃に水を送るもので、在住の方の父親世代によって設置されたものだという。斜面の崩落や倒木が行く手を遮るものの、なんとか滝壺まで達することができた。小滝ながら、よい雰囲気が漂う。
 林道に戻り、右手にマンガン鉱の坑道跡を見て進む。この谷は黒っぽい岩が多く、青谷川の北岸の砂地と好対照を見せる。中流で城陽市の名木に選ばれたイヌザクラと出合った(高さ=20m、幹周=1.5m)。花の付き方と葉の形が違うらしい。高塚山に寄って山頂で昼食にする。午後は椎尾ノ滝を見て、地形図どおりの道で城陽市最高地点に達した(433m)。近くには多賀・市辺の境界標石があり、高雄山の尾根筋は多賀(井手町)に属する。直線的な行政界は山論の結果だろうか。北東面は宇治田原町で、「松茸看守」の標識が連続してつけられていた。
 何度も登り降りを繰り返して艮山に立つ。「京都最発見」で来て以来の山頂だ(「宇治田原から井出へ」)。時間の関係から大正池方面へ進み、多賀新田と呼ばれた代官屋敷跡近くの六体石仏に立ち寄る。南谷川の中流から高雄山の尾根に出て、林道を降って山城多賀駅まで歩いた(2022.1.21)。
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艮山
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