探山訪谷[Tanzan Report] |
No.398【宇治田原から井手へ】 |
艮山(中央左)を中心とする山稜 |
左=滝王宮(おかみ神社)参道の鳥居 右=神社上流は小滝が続く |
渓流に建つ社殿と龍王ノ滝 |
左=境界標石(宇治田原・城陽・井手) 右=艮山の山頂 |
左=高雄山の山頂 右=二ノ頭後の四等三角点 |
山道が終わると茶畑や柿畑が広がる |
南谷川を挟んで並ぶ北峰・大峰(万灯呂山) |
「京都再発見」のトレッキングで、宇治田原町から井手町にかけての山稜を歩いてきた。途中に幾つものピークがあり、複雑な地形とともに読図の練習にもってこいのエリアである。このクラスでも、地形図を使って三角点を探り当てるおもしろさが広がってきたのか、参加者のリクエストに応えて288.2m峰(点名:二ノ頭後)にも立ち寄った。コースは、郷之口から符作川(犬打川支流)を遡って龍王ノ滝を拝し、城陽市との境界尾根に達して艮山へ。下山は高雄山を踏んで多賀の町へ出た。 特筆すべきは龍王ノ滝だ。宇治田原町の観光案内にあるものの、場所を特定できる地図や資料が見当たらない。山登りの記録も、探した限りではどれも位置があやふやである。そのため、今回は当方の力が試される行動になる。高雄山も道は山頂を外して付けられており、頻繁に現在地を確認する必要があった。また、城陽市の最高地点がピーク上にないことも地形図から確かめたし、そこに天保十一(1840)年の山論(薪炭林・松茸山?)にかかわる標石があることも興味を覚えた。麓へ降りると紅梅が咲き始め、春を感じる景色が展開していた(2018.2.20)。 |
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