探山訪谷[Tanzan Report] |
No.683【菩提寺山を探る】 |
「展望岩」からの眺望(遠景右は比叡山) |
南峰(龍王祠)の眺め(最高峰は阿星山) |
左=奉納された亀石(和田神社) 右=少菩提寺閻魔地蔵 |
左=山中に散らばる阿弥陀仏や五輪塔 右=磨崖五輪塔 |
左=磨崖地蔵尊 右=高台にある菩提寺地区の旧共同墓地(火葬場跡) |
昨年の新緑の季節に、湖南市の菩提寺山へ登ってすばらしい眺望を楽しんだ(No.575 展望の菩提寺山)。低いながらも魅力を持っているため、初心者向きの山登り講座で出かけることにする。地元の菩提寺地区では、南峰に祀られる龍王祠にちなんで龍王山と呼ぶようだ。 「展望岩」と南峰で景色を眺め、表登山道で和田神社に下山する。少菩提寺の縁起にかかわる亀石(神亀)から、集落を通って山麓の散策路を巡ってみた。国史跡の石造多宝塔から小さな谷を遡ると、いろいろな石仏が次々と現れる。『菩提寺まちづくり協議会』の説明版が親切で、墓のそばに置かれた阿弥陀仏は極楽への願いを表しているらしい。また、大岩に彫られた未完の五輪塔は、少菩提寺の消失(1570年)に関連するとされ、ほかでもよく見かける一石五輪塔は中世の武士の墓だという(2021.6.7)。 |
菩提寺山を背後に麦畑の間を石部駅に向かう |
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