探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.647【果無越】
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果無集落へ向かう石畳の道
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果無集落(遠景右は行仙岳)
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果無山脈(北面)を見上げる
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西国三十三所観音巡礼の石仏(第二十七番 書写山圓教寺)
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果無観音堂(左から十一面千手観音立像・聖観音坐像・不動明王坐像)
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大峰山脈(遠景左は八経ヶ岳。中央の鋭鋒が釈迦ヶ岳。手前を横切るのは中八人山・石佛山の尾根)と小原峰(前景左)
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十津川村西川流域(右端の行仙岳から三浦峠の尾根が取り囲む。中景左は天上山。遠景の雪山は奥高野方面)
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果無峠に残る宝篋印塔(残欠)と観音石仏(第十七番 六波羅蜜寺)
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三十丁石から望む本宮方面(遠景左は烏帽子山・那智山)
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八木尾集落
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川畔から振り返る果無越の尾根(遠景左は石地力山)
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十津川の流れ
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熊野本宮大社
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 昨秋(高野山〜十津川)につづく小辺路の2回目で、十津川から熊野本宮大社まで歩いた。
 果無(はてなし)集落への道は石畳の急登ではじまる。標高350mを超えると傾斜も緩くなり、櫟佐古(いちざこ)から上ってくる石仏の道が合流して第三十番の観音と出合う。若い頃に来た時は車道がなく、荷物はワイヤーで運ばれていたと記憶する。その後に車道が敷設され、月曜日だけだがバスが走るようになった。今では「天空の郷」としてすっかり有名だ。少し時間をとって日当たりのよい集落の景観を楽しむ。
 「右 くまのミち/左 やまみち」の道標を過ぎると集落をはずれ再び山道になる。天水田跡・地蔵菩薩立像・山口茶屋跡がつづき、水場のある果無観音堂の上部で展望が開けた。十津川村から大峰山脈が視野一面に広がる。奥高野の山々は直前の寒波で雪化粧していた。標高800mあたりから上は雪道になる。急登とトラバースで峠にたどり着いた。
 落葉広葉樹の稜線はよい雰囲気に包まれ、しばし休憩。花折茶屋跡は暗く寒いので、丸い二十丁石をやり過ごして三十丁石まで下る。眼下に熊野川が蛇行し、近くは百前森(ひゃくぜんもり)山や伏拝(ふしおがみ)から遠くは大塔の山々が幾重にも重なる。七色への分岐を過ぎると川が近づいてきて、梅に彩られる八木尾(やきお)の集落に降り立った。
 三軒茶屋跡まで車道を進み、発心門王子からくる中辺路と合流して熊野本宮大社をめざす。なだらかな尾根道で祓殿王子に立ち寄り、北側から社殿の建つエリアに入った(2021.2.20)。
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