探山訪谷[Tanzan Report] |
No.47【横川の三十三所観音巡り】 |
第一番 那智山青岸渡寺 |
第二番 紀三井山金剛宝寺(紀三井寺) |
横川中堂(右の石仏が第二番の紀三井寺) |
日本で最も古い巡礼コースは西国三十三所観音霊場だ。第一番の那智山青岸渡寺から第三十三番の谷汲山華厳寺まで、順道だけでも900キロを超える。居住地からの行き帰りや他の名所巡りを含めると3〜4ヶ月はかかり、江戸時代の人々にとって誰もが成し得ることは難しかった。そこで各地に登場したのがミニ巡礼で、馴染みのある寺院の境内や寺領につくられたものが多い。 仁和寺の裏山を巡る「御室八十八ヶ所」はとくに有名で、短時間で四国巡礼を成就できる山として今も人気がある。比叡山には西国三十三所があり、あまり知られていないが30〜40分で一周できる。横川までの参詣道を往復するにしても、その手軽さが魅力で、かつては多くの人たちで賑わったことだろう。第二十五番の近くには、1991年に中国雲南省の梅里雪山で遭難した登山隊の鎮魂碑もある。 なお、コースは堂舎域内にあるため有料。 |
「鎮嶺」碑(日中友好第二次梅里雪山峰学術登山隊) |
|関連ページ(観音石像)| |
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