先月の巻向(まきむく)山でも写真の撮りこぼしがあるので、白河(しらが)から高山(こうぜん)神社を経て水神坐水沼社(すいしんにいますみずぬましゃ=水神社)に向かう。つづけて三度目である。穴立石〔穿孔(せんこう)石碑〕が立つ埴土(はにつち)山から笠山荒神(鷲峯山)に立ち寄り、表参道から裏参道へ通り抜ける。 日本第一の三宝荒神(大地・竈・火鎮の神)として信仰を集め、笠(桜井市)はソバの産地としても知られる。神社は標高500mほどの丘陵に建つが、大和高原の一角だけに埴土山の尾根を下っても簡単に登れた。また、龍王山へも尾根つづきで行動が捗る。 一本松と藤井への分岐には、享保5(1720)年の「奉造立西国卅三所供養塔」が立っていた。右側には「是よ里右なら道」、左側に「これより左加まの口道」とあり、頭に梵字が彫られている(中央の左右に「同行」/「二十八人」)。加まの口(釜口)は長岳寺のことで、釜口大師の名で知られる真言宗の寺院である。山頂からは、西側の尾根を門前に出る予定だ。 この日は黄砂の飛来で、奈良盆地や生駒山方面は白く霞んでいた。柳本龍王社から、静かな道を不動明王などの石像を見ながら「柳本」駅に下山した(2026.1.16)。 |