探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.1018【重畳山】
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地主神社のクスノキ
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「串本町民の森」から見下ろす紀伊大島(中央は大森山。本土側に橋杭岩の一部が見える)
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左=四国八十八ヶ所第一番・霊山寺  右=四国八十八ヶ所第八十八番・大窪寺
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左=神王寺  右=重山神社
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公園から望む大塔山系(中景中央右は鳥屋ノ森山。遠景中央左に大塔山・足郷山の山稜。遠景左は法師山)
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小笠の尾根から望む重畳山
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太田川・那智川流域の山々(最遠景右手に宝泉岳・峯山が並ぶ)
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遠景左は宝泉岳・峯山の山陵。右手の尖峰は烏帽子山(手前の右手が妙法山。最遠景右は光ヶ峯)
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古座川中流の山々(遠景左手は井谷山。遠景中央右に黒山と六郎山)
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最遠景左から百間山・法師山の山稜。最遠景右手は大塔山(間の手前中央左に笠置山)
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悲しい物語が伝わる少女峰(十七夜岳)から古座川を見下ろす
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峯ノ山(遠景左手)と嶽ノ森山(遠景右手の鋭鋒)
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送電線鉄塔近くの岩峰から振り返った少女峰(前景左)
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左=古座川の河口(左岸は古座川町。右岸が串本町古田)  右=串本町の小山井戸(中世の領主=小山氏の住居跡)
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 串本町にある重畳(かさね)山は、海上の船が目印にした山である。また、古座に入った熊野古道大辺路が、伊串(いくし)から古田へこの山を越えた。山上に弘法大師の開基で知られる神王(しんのう)寺があり、四国八十八ヶ所霊場巡りの石像が安置してある。境内には重山(かさねやま)神社(元=重畳山神社)が祀られ、熊野三山とも関係が深い。
 「古座」駅を出発し、林道神野川(このがわ)線で寺院をめざす。山麓の地主神社にはクスノキが2本あり、大きい方は幹周が8mを超えると表示してあった(推定樹齢=700年以上)。和歌山県内では第三位の巨樹らしい。
 標識にしたがって小笠(260m)の山腹を回り込むと、「串本町民の森」(公園)の駐車場に着いた。右手の高台に展望ポイントがあり、第一番霊山寺の石像が四国に向けて佇んでいる。順道で参道を進むと、納骨堂と稲荷社を経て神王寺と重山神社が現れ、展望広場手前まで石像が並ぶ。折り返して尾根を登ると、重畳山(本笠)の頂上(二等三角点。点名=重山)に達した。木々に囲まれ眺望は得られない。
 公園の駐車場まで参道を戻り、東端から小笠の西面をトラバースする。尾根に出たところから東屋が建つピークを往復した。途中で展望に恵まれる区間があって、古座川流域や大塔山系の山々を眺める。
 古道は山肌から谷筋に下っていくが、少女峰(十七夜岳)に立ち寄るため尾根を外さないよう進む。古座川の右岸へ張り出した支尾根に入り、露岩の上に立った。眼下には牡丹岩付近が手の届くような近さにあって、以前に登った峯ノ山・嶽ノ森山の特徴ある山容を望むことができた。さらに、下部の送電線鉄塔近くの露岩にも寄って、今度は少女峰(十七夜岳)を仰ぎ見る。
 尾根を降りて古田の集落に入り、古座川右岸を駅に帰る。家屋が建ち並ぶ道路際に、小山井戸(史跡)が残されていた(2025.1.30)。
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