大宮川(中流部) |
*左上=小落差が連続する下部 右上=神蔵ヶ滝付近 下=大宮川中流の流れ |
*以下に記載の文章は、「比叡山系を歩く」(2003年)より抜粋して掲載しています。 |
大宮川のなかでも、花摘と要の山稜を水源として東北へ流れ出る一ヶ瀬谷と、天梯ノ峰の東から下り藤ヶ滝で本流に流入する悲田谷との間は、最も渓流らしい景観がみられる区間である。 右岸高くにつけられた大宮谷林道からは、大きな瀬音しか聞き取れないが、谷に興味をもつ者にとっては、探索してみたい気にさせられるところだ。 日吉大社の境内である大宮(西本宮)からの入渓は遠慮し、林道から下降して川床に下りる。入口は送電線が頭上を通過する一ヶ瀬谷の東側で、巡視路の梯子を伝えば簡単である。 悲田谷出合までの様子は溯行図のとおりだが、水量の多い時期を選んで溯行すれば、わずかな距離だが楽しむことができる。そこから上流は平流になり、林道が側を平走する。 ■溯行対象区間の参考時間 大宮川本流核心部:大宮谷林道・一ノ瀬〈90分〉大宮川・悲田谷出合[上級] |