探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.995【柳ノ宿より金峯神社】
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左=六田ノ渡に立つ常夜燈(天明6=1786年)  右=道標(右 よしの/左 いせ)
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美吉野橋から見た吉野川の上流
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左=役行者像(美吉野橋=吉野町六田)  右=初花権現社への石段
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左=一ノ坂(登り口)  右=一ノ坂行者堂(柳ノ宿)
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左=移転後の行者堂・宝篋印塔  右=吉野神宮
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左=峰ノ薬師堂(左手奥は墓へつづく石段)  右=村上義光の墓
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左=金峯山寺  右=韋駄天山から蔵王堂を望む
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左=「一目千本」(吉水院)  右=奥駈道の道標(中千本)
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左=櫻本坊  右=火之見櫓(四等三角点=中千本)
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花矢倉から望む紀北の山々(中景左は銀峯山。中景右が栃原岳。遠景中央は龍門山の山なみ)
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西吉野方面(遠景中央は和泉山脈。最高峰が南葛城山。手前右は神福山。中景左手は栃原岳)
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中千本・金峯山寺を見下ろす(最遠景は葛城山〜二上山と高安山の山稜)
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左=如意輪寺を見下ろす  右=吉野水分神社
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高城山から望む金剛山(遠景左手)・葛城山(遠景中央右)と二上山(遠景右)
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遠景は生駒山地(中景は高取山の山稜)
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青根ヶ峰(中央右)を見上げる(背後は四寸岩山の山稜)
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左=金峯神社  右=義経隱塔
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遠景左から音羽山・経ヶ塚山・熊ヶ岳・龍門ヶ岳と烏ノ塒屋山(最遠景は貝ヶ平山・香酔山と額井岳・戒場山の山なみ)
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 2006年に『大峯奥駈道七十五靡』(森沢義信 ナカニシヤ出版)の仕事に携わって興味を覚え、それ以降は時間があるときに靡(なびき=行所・霊地)を訪ねて場所を確認してきた。写真や記憶がないところもあるので、順峰(じゅんぶ・じゅんぷ)の結願所、逆峰(ぎゃくぶ)では最初の行所にあたる柳ノ宿(やなぎのしゅく=第七十五靡)から金峯(きんぷ)神社までを歩こうと出かける。
 奈良方面から壺坂峠や車坂峠を越えると吉野川の辺りに出る。大淀町北六田(きたむだ)から六田ノ渡(柳ノ渡)で川を渡り、吉野町六田に入るのがルートであった。今は美吉野橋が架かり、かつての常夜燈や役行者像が迎えてくれる。集落の上部に初花権現社(前花神社)があり、金峯山寺に運ばれる蓮華を供える「蓮華入峰」が行なわれるらしい。一ノ坂を少し登ると柳ノ宿(一ノ坂行者堂)である。現在は、その上部の道路際に再建されている。
 江戸時代には町石のある桜並木だったようだが、尾根筋の道は荒れている。明治時代に創建された吉野神宮一帯が第七十四靡の丈六(じょうろく)山らしい。峰ノ薬師堂から南朝方の村上義光(よしてる)の墓を経て下千本駐車場まで登ると門前町に入る。黒門をくぐって銅(かね)ノ鳥居から金峯山寺蔵王堂にかけては人の姿が多い(第七十三靡=吉野山)。仁王門は覆いに囲まれ工事中だった。
 韋駄天山や吉水神社・東南院・勝手神社(工事中)などに立ち寄りながら、急坂を登ると櫻本坊の門前に着く。付近には修験寺院が並ぶ。上千本に入り花矢倉まで来ると、背後の門前町を眼下に金剛山・葛城山がスカイラインを描いていた。途中の四等三角点(火之見櫓)や横川覚範(よかわのかくはん)の首塚も見る。
 第七十二靡の吉野水分(みくまり)神社(子守神社)から高城(たかぎ)山の展望台に回り込み、奥千本口の鳥居をくぐって坂道を頑張ると金峯神社(第七十一靡)である。東側にある義経隱塔(蹶抜塔=けぬけのとう)の下からは、龍門ヶ岳・烏ノ塒屋(からすのとや)山が印象的で、梢の間にはピラミダルな高見山も姿を見せていた。社前からは大峯山への道が南に延びる(2024.11.3)。
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