探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.990【東お多福山より風吹岩】
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左=土樋割峠  右=山上のススキ原
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ゴロゴロ岳(東お多福山から)
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草原の再生事業を示す案内板
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横池(雄池)
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風吹岩(遠景は生駒山〜葛城山の山なみ)
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遠景は北摂・西山方面の山々(遠景左は釈迦岳)。最遠景左手から右に音羽山・千頭岳と右は艮山の山稜)
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淡路島(遠景左は妙見山)と神戸市街(中景)。中景右手は鉢伏山・鉄拐山・横尾山の山稜
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左=風吹岩からの下山路  右=魚屋道の樹林
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左=蛙岩  右=会下山遺跡
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 東お多福山と風吹(かざふき)岩をつなぎ、魚屋(ととや)道の一部を経由して阪急「芦屋川」駅まで歩こうと計画。入門者向の山登りなので、距離や時間だけでなくコースの歩きやすさも考慮した。
 この山は六甲の山域では珍しい草原の山だった。時代とともに、人々の暮らしと山の関係が遠のいて笹や雑木に覆われる。危機感を持った地元や研究者の団体が、2007年からかつての環境を取り戻そうと活動を始めた。
 「東おたふく山登山口」バス停を出発し、まず土樋割(どびわり)峠から山頂をめざす。水争いの歴史を伝える峠までの道路では、キクやアザミなど秋の草花が数多く見られた。山上のススキ原は環境の再生事業が継続され、明るく開かれた尾根が心地よい。
 雨ヶ峠に着くと途端に人の姿が増えた。六甲最高峰へのメーンルートであることを実感する。休憩のため横池(雄池)に寄り道したが、池畔も大勢の人で賑わっていた。
 午後もなお人通りが多く、交代で風吹岩に登る。午前より少し見通しがよくなったのか、淡路島の山なみが望めるようになった。魚屋道を深江の方に進まず、途中から芦屋川に向けて東へ徐々に寄っていく。蛙岩から一段下ると会下山(えげのやま)遺跡に着いた。弥生時代の集落跡らしく、傾斜の緩い尾根一帯が史跡として整備されている。ゲートを開閉して住宅地へ降りた。
 この日は一日だけの体験者も一緒だったが、喜んでいただいた方があるいっぽう、問題も発生して課題を残す山行になる。事故や怪我なく終えられたのが幸いだった(2024.10.14)。
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ヨシノアザミ
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左=ノコンギク  右=ナギナタコウジュ
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左=ミカエリソウ  右=イナカギク
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左=キンミズヒキ  右=アキノキリンソウ
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左=ツリガネニンジン  右=コウヤボウキ
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左=ガマズミ(実)  右=キクバヤマボクチ
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