探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.99【満開のキイシモツケ】
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 左=白の小花をつけるキイシモツケ  右=カキノハグサ(葉の丸いものと細長い変種と思われる二種がみられた)
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 群生するキイシモツケ(明神岩の上部で)
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 左=オカトラノオ  右=磁石岩でコンパスの方位を確認
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 クスノキの巨樹(粉河寺境内)
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 「紀州富士」と称される紀北の龍門山(勝神山)へ、キイシモツケの花を見に出かけた。蛇紋岩に覆われた独特の地質・土壌が育む植物である。
 ずいぶん昔に飯盛山まで縦走したが、当時は植物のことなど眼中になかった。ずっと後になって、出かける前はできるだけその山のことを勉強し、幅広い分野に目を向けることが充実した登山になることを学んだ。そして、里を歩かなければ地域性は語れないと思うようになった。現在は、登山口まで車でアプローチをはかるのがあたりまえ。こんな指向は少数派であろう。
 この日は登る途中から雨に見舞われたものの、咲き乱れる花々はすばらしかった。ほかに、カキノハグサ・シライトソウ・オカトラノオ・テイカカズラ・ムシカリ・ガマズミ・ウグイスカグラ・ササユリなど、次々と道端に現われて楽しませてくれた。サクランボはじめ様々な果樹と、西国三十三所観音霊場第三番札所の粉河寺で、山麓の風光も夕方まで味わった。
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