探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.983【久須夜ヶ岳の眺望】
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最遠景は越前海岸(中景は御神島・常神岬)
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常神半島(中景。右端は梅丈ヶ岳)と背後に敦賀半島(右手は寺山・三内山の山なみ)
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蠑螺(さざえ)ヶ岳(遠景中央左)・西方ヶ岳(遠景中央右)
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野坂岳(最遠景中央)。手前右は雲谷山の山稜(前景は田烏半島の獅子ヶ崎・黒崎と背後に烏辺=うべ=島)
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海士坂の山稜(中景)と遠景は野坂山地(遠景中央は大御影山・三重嶽。遠景右手に武奈ヶ嶽)。手前の半島は小鰡ノ鼻(こぼらのはな)
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遠景は三十三間山の背後に三重嶽(最遠景右手)の山稜が重なる
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三重嶽(遠景左)と右手に武奈ヶ嶽・赤岩山の尾根
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上中・朽木方面(遠景中央左は二ノ谷山。背後の右手に西峰山。手前の右は千石山の山稜)
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久須夜ヶ岳頂上(左)と小浜湾(背後の中央右は多田ヶ岳)
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小浜湾(最遠景は若丹国境尾根。中景中央は飯盛山。右に大島半島)
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小浜湾(左)・高浜湾(右)のリアス式海岸と点在する半島の山々が若狭らしい
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松ヶ崎への尾根(中景中央)の右側奥に青葉山。さらに右へ音海(おとみ)半島と大浦半島が延びる
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 若狭湾へ突き出た内外海(うちとみ)半島の久須夜(くすや)ヶ岳は、標高が600mを超える存在感のある山だ。自動車道(エンゼルライン)が山頂の展望台まで通じていて、歩いて登るという発想がこれまでなかった。ただ、海際のピークだけに景観が優れているのは想像でき、名勝に指定された海岸の断崖絶壁(若狭蘇洞門=わかさそとも)も同時に楽しめそうである。
 江戸時代から知られる景勝地を歩いて訪れるため、今回は山頂を出発して海辺まで降り、再び山頂へ戻るという逆パターンの登山になる。
 展望台では若狭湾全体が望め、東の越前海岸から西の高浜湾まで複数の半島が視野に入った。気温と湿度が高く、遠くの山は眺められなかったものの、敦賀半島から野坂山地・若丹国境尾根の山々を一望することができた。これまでに登った山々を眺めて話しに花が咲く。晴天にも恵まれ幸いだ。
 松ヶ崎への尾根を降って泊乗越に向かい、急峻な斜面をトラバースして蘇洞門の中心にある大門(おおもん)・小門(こもん)をめざす。上部はコナラなどの落葉広葉樹も見られたが、大半は照葉樹林である。林床にはエビネもあった。優れた風景として海外で紹介されたことがあるらしく、イギリスからの人と出会う。入口にあった自転車は彼らのものらしい。また、若狭の山と谷の著作がある草川啓三さんにも偶然出会って驚いた。
 支尾根を慎重に降ると段差の大きい階段が現れ、眼下に海食作用による岩場がつづいていた。吹雪ノ滝が天井から落下し、その前に不動明王像が安置してある。桟橋が設置された大門・小門の前まで行くと船が近づいてくる。ほどなく接岸し、10分ほど船客が上陸したのち出航した。その後は、人影のない静かな海岸でゆっくり休憩する。
 昼食後に、頂上まで登り返して一等三角点を踏んだ。この日は陸地側の蘇洞門を存分に楽しんだが、次回はぜひ遊覧船でこの名勝全域を訪れてみよう(2024.9.13)。
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左=蘇洞門への入口  右=泊乗越付近の樹林
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左=蘇洞門の海食崖(北側)  右=碁石浜側の断崖(南側)
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ライオン岩(前景)と大島半島(中景左手)。遠景は青葉山(中央)と大立山・空山(右側背後に多祢寺山から成生岬への尾根)
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吹雪ノ滝と不動明王像
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大門(遠景は青葉山。手前は髻=もとどり=島)
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冠島(大島=中央)・沓島(小島=右)。最遠景は丹後半島(左手は蝙蝠岳。背後の中央から右に権現山・船津山・岳山が並ぶ)
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左=岩場に生えるニオウヤブマオ  右=久須夜ヶ岳頂上(一等三角点。点名=久須夜ヶ岳)
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