初心者向の山登り講座で、比良山系の打見山から蓬莱山を経てホッケ山まで往復してきた。秋が感じられるコースとして計画していたが、この9月はまだまだ夏のような日々がつづく。それでも、ロープウェイで打見山頂まで登ると、幾分ましな空気にホッとする。 まず蓬莱山をめざすが、蓬莱山頂一帯に大きなテラスが設置されるのか、斜面の多くがロープで規制されていた。金ピラ峠に向かう道は通行できず、小女郎峠への稜線も入口に資材が置かれロープを跨がなくては縦走できない。現場作業員と施設側の対応には疑問を感じる。 仕方なく別の薄い踏み跡から峠へ向かった。少し降ると自然の風景に変わって気持ちが落ち着き、ススキが穂を伸ばす稜線をホッケ山まで進む。帰途は小女郎ヶ池に立ち寄り、少々秋らしくなった色彩に包まれた。風も心地よい。打見山への最後の登りは、打見リフトの東側につづく本来の登山道を利用した。ゆっくり涼んでから下山してもらうため、山頂駅で早めに解散する。月曜日にもかかわらず、山上一帯は多くの観光客で賑わっていた。 その後は、一人で天命水から天狗杉を通って「志賀」駅まで歩く。久しぶりのコースだが、谷沿いの林道近くに「ホスの木場」の標識が立っていた(標高600m)。かつて、集材か休憩の場所だったと思われる。郷土の歴史を発掘する活動が行なわれている証しであろう。初めて知った(2024.9.9)。 |