探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.967【横手山から志賀山へ】
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横手山(硯川から)
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左=若山牧水「峠にて」の碑(渋峠)  右=渋峠から四阿山(遠景左)・根子岳(遠景左手)と御飯岳(中景右手)を望む
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遠景は榛名山(中央左から右へ二ツ岳・烏帽子ヶ岳・鬢櫛山・掃部ヶ岳・杏ヶ岳。中景中央は高間山。手前左は吾嬬山の山稜)
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浅間山(遠景左手)・黒斑山(遠景中央)と右へ東籠ノ登山の山稜(横手山への登路から)
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左から岩菅山・裏岩菅山と山頂が雲に隠れる烏帽子岳
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上越国境稜線。遠景は雲に隠れる佐武流山(左)と白砂山(右)。中景後ろ中央に三壁山
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左=横手山頂上(二等三角点、点名=横手山)  右=横手山神社参道
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草津白根山(中景中央)。遠景左は浅間隠山。右側に鼻曲山(横手山頂上から)
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笠ヶ岳
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スキーコースから望む坊寺山(遠景左手)と志賀山(中景右)。手前に鉢山
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熊ノ湯・硯川(中景中央)を見下ろす。背後の右手は坊寺山(左手の奥は三沢山への山稜)
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ダン沢ノ頭(中景左)と背後に上越国境稜線(右手に八十三山。右は白砂山)
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岩菅山(遠景左手)と背後の右側に裏岩菅山。右は雲に隠れる烏帽子岳(中景中央は赤石山)
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左=鉢山への道  右=四十八池湿原
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四十八池湿原と志賀山・裏志賀山(中景中央)
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左=大沼池  右=大蛇神社(大沼弁財天)
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左=四十八池湿原を見下ろす  右=志賀山神社
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裏志賀山(左)と大沼池(背後は赤石山)
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大沼池(裏志賀山から)
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最遠景は赤城山。手前に子持山(左手)と小野子山(中央)。中景右は松岩山
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左=志賀山  右=黒姫池
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お釜池と横手山(右)
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左=歩いてきた山稜を振り返る(右は横手山)  右=渋池
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 上信越高原国立公園の中で、長野県側の中心エリアに志賀高原が広がる。ただ明確な領域を示す地名ではなく、おおむね山ノ内町(下高井郡)の溶岩台地を表している。上信と信越の国境稜線には数多くの山が連なり、魅力に富む山域を構成する。最高峰は裏岩菅(うらいわすげ)山。多くの温泉とともに、丸池・発哺(ほっぽ)などのスキー場も点在する。
 今回は、熊ノ湯・硯川(すずりかわ)をベースに計画を立てた。一日は、高原の代表的火山として知られる横手山から志賀山に向けて歩き、もう一日は笠ヶ岳にあてる。
 「草津から峠まで三里、峠から渋まで四里」と記された若山牧水の碑から出発した。この渋峠から山頂の横手山神社をめざすと、一歩ごとに周囲の山々がどんどん増え始める。上越国境稜線や浅間山の山なみが大きい。横手山頂ヒュッテからスキーコースを降って草津峠に出ると、雰囲気のよい樹林になった。鉢山の火口池は見えず、なおも降ると四十八池湿原が行く手に広がる。途中でラジオの音がすると思ったら、近くにネマガリダケの筍を探す地元の人の姿があった。
 池塘を縫う木道の先に志賀山が望める。もっとも新しい火山で、カルデラ湖の旧志賀湖に噴出してできたもの。志賀山神社の鳥居からまず大沼池を往復する。ときおり見られる水面は、強酸性の水だけに独特の色を見せていた。「黒姫伝説」が残る大蛇神社にも立ち寄る。
 かつて、魚野川を溯行して赤石山に登り池畔で一泊したことがある。きょうは反対側から来たのでトレースが繋がった。その時は岩菅山から裏岩菅山・烏帽子岳・笠法師山を経て切明(きりあけ=秋山郷)に下山した。
 鳥居に戻って急峻な斜面を登ると、裏志賀山への分岐にたどり着く。山頂には志賀山神社が祀られ、標高もわずかながら志賀山より高い。戻って鬼ノ相撲場から登り返すと、三等三角点(点名=志賀)が設置された志賀山のピークに着いた。
 お釜池を見下ろしながら、南側の急な斜面を降ると平坦で広い台地に出る。やがて四十八池湿原からの道が左から合流し、歩きやすくなって渋池に着く。雨の心配はまだないので、前山から草原を回り込んでゆっくり硯川へ下山した(2024.7.2)。
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