箕面市の六個(ろっこ)山と池田市の五月(さつき)山をつないで、緑に覆われる山を歩いてきた。都市近郊の身近なフィールドだが、ハイキングコースが整備されていて人気を集める。なにより、各所で大阪平野の眺望に恵まれるので、天気のよい時に行きたいと思っていた。 平和台西の入口から六個山東尾根に取り付き、大きな木が混じる急坂をゆっくり登る。ネジキの白い花が頭上を覆う。上部のビューポイントからは、大阪のビル群を前に京都府南部から大阪府・奈良県・兵庫県の山々が姿を見せていた。ゴルフ場との境界を六個山の頂上へ進む。かつては松尾山と呼ばれ、二等三角点(点名=松尾山)が設置されている。秦氏に関係する信仰の山で、平尾・西小路・牧落(まきおち)・半町(はんまち)・桜・瀬川の入会地(六個山=ろっかさん)だったという。 昼食後に石澄(いしずみ)川の上流へいったん降り、流れを渡って尾根に登り返す。一帯はゴルフ場と墓地が広がる。五月山ドライブウェイを西へ向かい日の丸展望台に登る。上で山座同定をするため磁石を出したが、鉄塔の中では方位が安定せず役に立たない。近くの三角点(千代=ちよ=山)が五月山の最高地点である。 墓地の端を南に降りて、杉ヶ谷(すがだに)から緑のセンターへ下山した。このコースもエノキなど大きな樹木があって、緑濃い落ち着いた道である。駅へ向かう途中に池田城跡があり、公園内の庭園や花菖蒲園に立ち寄る(2024.6.3)。 |