探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.961【放棄した卵】
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親鳥がいなくなった巣
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撤去した巣(2024.6.19)
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 ヒヨドリが昨年使った巣をリフォームして、キジバトが卵を温め始めた。椀のような口縁に小枝を刺して、広く浅く皿状にしていると思ったら、ほどなく産んだのか鳥の姿を見られる日がつづく。ときおり体勢を変えながら、頭がこちらを向く時もあれば背しか見えないこともある。音を立てない静かな日が1週間ほど過ぎた。
 ところが、3日前の夕方。近くで騒ぐ何羽ものカラスがいて、放置されたゴミ袋から食品の容器や袋を引っ張り出して散らかしている。生ゴミは入ってない。ただ、食品の包装であることはわかるらしい。葉が茂っているため巣には気づいてないようだが、危険を察したのか翌日から親鳥は姿を見せなくなった。戻ってくるのを願っていたものの、ペアが付近を飛ぶこともなくなる。
 少し離れたところから、「デデッ、ポーポー」「デーデー、ポゥ」と鳴き声が響いてくる。今となっては、木々が生い茂るもう少し安全な場所で営巣してくれることを願うばかり。
 数日前にアカショウビンの鳴き声が聞こえた。ホトトギスはウグイスに混じって盛んに鳴きつづけている。この時期ならではの時間が過ぎていく(2024.5.30)。

 6月になって樹木が勢いを増し、枝葉が嵩高く茂ってきた。そのため、このところ家周りの剪定をつづけている。キジバトの巣があるサクランボの木も今年はかなり透かした。その際に巣を取り除く。
 裏手のツバキを強く剪定していると、内部にヒヨドリの巣を見つけた。すでに巣立ったと思われ、中には枯葉が溜まっていた。そういえば、ここしばらく幼鳥の姿をよく見かける。あどけない感じで近くにとどまっていることが多い。
 次に、高く伸び過ぎた隣のユズを切り始める。すると、急にハチが襲ってきて腕を一ヶ所刺された。さらに、もう一匹が顔をめがけて飛んでくるので走って逃げた。すぐにポイズンリムーバーで吸引し冷やす。そのあと、水分を多く取って抗ヒスタミン剤を塗る。アシナガバチとは毎年攻防戦を繰り返しているが、刺されたのは数年ぶりである。時間をおいて、巣を確認してから強力な噴霧スプレーで退治した。大きなブナやトチノキが残っているため、警戒の日々はまだまだつづく。
 一方、軒先に吊るしているスズメバチのトラップはなかなかの優れ物だ。絶大な効果を発揮し、何匹も死んでいる。今も中でもがく一匹がいる(2024.6.19)。
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ヒヨドリの巣(2024.6.19)
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アシナガバチの巣(2024.6.19)
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