日曜日のトレッキングで、要望があった鈴鹿の霊仙山へ登る計画を立てた。大きな山容だけに、どのコースも距離があり時間もかかる。そこで、比較的負担の少ない山女原(あけんばら=多賀町)から西南尾根で頂上をめざし、汗フキ峠から山女原へ戻る行程にした。 当日朝までの予報はそれほどの悪天候でなかったものの、寒気と北西風の影響を強く受けて一日中雨が降りつづいた。樹林帯は問題ないものの、石灰岩が林立するカレンフェルトエリアに入るとペースが落ちた。標高900mから上部は風が一段と強くなったので、これ以上は難しいと判断して下山する。なにより、この先は露岩が多くてバランスを崩しやすくなる。そして、午後は10m/sの予報へ変わったので早めに決めた。乾いた石灰岩はフリクションがよく効くが、土が濡れるととたんにぬかるむ。笹峠までの下山路でも、高下駄を履くような状況になり時間がかかった。 笹峠で昼食の休憩時間をとり、雨脚が強くなった道を慎重に降りる。時間があるので、花を見に落合へ寄り道したり「河内の大杉群」を往復した。バスを待つ間は靴を脱いでヒルのチェック。吸血されてはいなかったものの、私を含め何人もの方から何匹も見つかった。もう、そんな季節なのだ。好天の寒い時期に再行しようとみんなで話しあった。今日の経験は、今後の山行で生きてくるだろう(2024.4.21)。 |