探山訪谷[Tanzan Report] |
No.937【大配海岸と殿浜】 |
迫力ある岩場がつづく大配海岸(左の岬は橋掛崎とナサ崎) |
岩床から海に直接落ちる流水 |
左=巨岩と海のコントラストが美しい 右=岩場に生育する植物(ハマヒサカキ?)」 |
殿浜(写真下の遠景中央右は谷ノ山) |
大配(おはい)海岸は九木(くき)崎の象徴的な景観で、大きな崖や巨石海岸を表す地名である。小さな谷に比して、豊富な水流が岩床から海に流れ落ちるのも、印象をより強めるものであろう。その海が輝く青色に彩られ、波飛沫と岩場で構成された造形美は見飽きることがない。到達時間が遅くなって、多くの訪問者で写真のアングルに苦労したものの、さすがに一見の価値がある風景だった。 帰途に殿(との)浜へも寄ってみた。ちょうど、集落までの距離の半分ぐらいにあたる。ここも谷筋に沿って降り、右岸から左岸へ渡ってたどり着いた。浜に人の姿はまったくなく、赤みを帯びた岩場と巨石を飛び移りながら熊野灘の風景を独り占めする。波の音を聞きつつ陽光を受けて、ゆっくり昼食の時間を過ごすことができた(2024.3.16)。 |
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