探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.908【旗山から油日岳へ】
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左=大日如来の標石と旗山  右=熊鷹神社参道
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左=熊鷹神社  右=旗山
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風力発電の風車が並ぶ青山高原(旗山から)
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霊山(れいざん)
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信楽高原(烏山への稜線から)
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高旗山(左手)と笹ヶ岳(右手)。最遠景右手は鷲峰山
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金勝アルプス(最遠景左)と飯道山(遠景右手)。阿星山のピークが背後に覗く(最遠景中央にうっすら比叡山が見える)
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旗山(前景左)と伊賀上野(遠景左手)・笹ヶ岳(右手)方面
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鈴鹿の主稜(中央右は那須ヶ原山)
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遠景左手は明星ヶ岳。右手は仏ヶ平(後ろの平野部は亀山・鈴鹿市方面)
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経塚山(中景中央)の背後に錫杖ヶ岳が重なる(最遠景右手は経ヶ峰)
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錫杖ヶ岳
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上野盆地(中景左は旗山の山稜。背後に霊山の山頂が見える)
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三国岳から望む綿向山(左手)と雨乞岳(右手)
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遠景左から国見岳・御在所山と鎌ヶ岳・水沢岳(宮越山)
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遠景左から鎌ヶ岳・水沢岳(宮越山)・宮指路岳・仙ヶ岳など
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左=三国岳〜油日岳の稜線(キレット)  右=油日岳(岳明神)
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油日岳の参籠所から甲賀方面を見下ろす(遠景中央は飯道山)
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左=下山路  右=河内谷(杣川本流)に懸かる滝
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山麓から振り返って見る油日岳
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左=油日神社  右=「油日」駅近くの参道鳥居
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 リクエストに応えて、鈴鹿最南部の旗山(はたやま=コベラ)から油日岳に出かけた。この辺りの探索をしていた頃は頻繁にトレースしたが、それ以降はかなりの空白期がある。この日は柘植(つげ)から入山し、油日神社へ下るコースにした。
 低い標高ながら、起伏に富む稜線が草津線の車窓から望めた。駅前より大日踏切を渡って熊鷹神社へ向かう。大日堂を過ぎると神社の参道がつづく。参拝して背後の尾根に取り付き、送電線の鉄塔から最後は旗山の山頂へ階段を直登する。送電線の巡視路である。南側が開け布引山地の山々が望めた。笠取山山頂のドームがよく目立つ。
 最近は小平山と呼ばれる烏山への分岐ピークからは、ヤセ尾根の急坂がつづく。稜線が屈曲する地点で支尾根に入りかけたが、早めに気づいて修正。落葉で道が覆われているため見極めが難しい。標識にゾロゾロ峠とあるゾロ峠の直前も、東斜面を回り込むため慎重に進む。
 新しく設置された標識は、かつて私たちが使っていた地名と異なるケースが多く、行政が関わっているだけに大きい問題を抱える。この後も、倉部山・望油峠・忍者岳・加茂岳など枚挙にいとまがないほどだ。
 みんなで休憩できる適当な場所がないので、ゾロ峠から一段登ったゆるい尾根筋で昼食タイムにする。ユニークな名称は「ゾレ」の音訛とされ、本来は崖の崩れたところや傾斜のある崖を意味している。今では崩れ方が酷くなったので、ことばを二つ重ねたのだろうか? そんなセンスが行政にあったら評価したい。鳥不越(とりこえず)峠は鳥追峠とも称し、渡り鳥のルートに関係している。標識は不鳥越峠となっていた。三国岳で那須ヶ原山から油日岳への稜線に合流する。北側には鈴鹿中部の1,000m級の峰が並ぶ。
 脆い花崗岩のキレットを慎重に登り降りし、河内谷林道から来る道と合流すれば油日岳の山頂である。油日神社の奥宮(岳明神)が祀られる。西側にある参籠所の前からは、杣川流域である甲賀方面の眺望が見事だ。特徴ある三上山の姿も望める。分岐まで戻り慎重に植林帯を降ると、二段の滝を左に見て林道終点へ着く。山麓の道を、周囲の景観を楽しみながら油日神社を経て「油日」駅まで歩いた。
 山中ではほぼ花の時期は終わり、サルトリイバラの実が目立つ程度だった。谷筋のアザミはスズカアザミとしたが、地域によって変異が大きくアズマヤマアザミと区別しにくい(2023.11.19)。
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左=サルトリイバラ  右=スズカアザミ
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