探山訪谷[Tanzan Report] |
No.898【青山高原縦断】 |
左=東海自然歩道で青山高原へ 右=青山高原(755.8m)の二等三角点(点名=勝地村/髻=もとどり=山) |
最遠景左は大築海島。右へ答志島。中央左に大山(菅島)。遠景右は朝熊ヶ岳(手前は伊勢平野) |
遠景左は伊勢湾。中景中央から右に桝形山・観音岳・堀坂山・矢頭山・白猪山(青山高原の三角点から) |
中景左から堀坂山・矢頭山(遠景に七洞山)・白猪山と髯山・高須ノ峰。遠景中央右に局ヶ岳(遠景右は学能堂山) |
遠景左は三峰山。中景中央左から大洞山・尼ヶ岳(遠景右手に国見山・薊岳の稜線) |
中景左は倶留尊山。右へ国見山と鎧岳・兜岳。住塚山(右)。最遠景は大峰山脈(左手から右に山上ヶ岳・大天井ヶ岳・四寸岩山) |
左=アセビの林 右=円山草原 |
円山草原付近の風車群(背後の左手は経ヶ峰) |
左=789.9mの四等三角点(点名=奥馬野) 右=近くで見上げる風車 |
青空になってススキが映える(奥馬野で) |
左=榊原温泉への分岐にある歌碑(塩売りに父祖らの越えし笠取の山はレーダー基地とそなりぬ) 右=風呂谷の流れ |
左=笠取山山頂〔三等三角点(笠取岳)は基地内にあり、草が繁って確認できない〕 右=山頂直下に祀られた堀川権現大明神 |
樹林に置かれた堀川権現大明神の結界標石(前方左手にも一基ある) |
最遠景中央は金剛山。右手に葛城山。遠景左から経ヶ塚山・音羽山と額井岳・貝ヶ平山・真平山(中景は上野盆地) |
伊賀市・甲賀市方面(中景右は西教山。遠景中央左は笹ヶ岳。最遠景右手に阿星山・飯道山の山稜) |
上野盆地の背後に高旗山(左)から笹ヶ岳(右手)の山稜が横たわる(遠景右は矢筈ヶ岳の山稜) |
西教山(中景中央左)と霊山(中景右)(遠景中央は阿星山・飯道山の山なみ) |
最遠景中央左から右へ綿向山・雨乞岳・御在所山など(中景は伊賀越の山稜と右手に錫杖ヶ岳) |
最遠景左から綿向山・雨乞岳・国見岳・御在所山・鎌ヶ岳と手前左に向け鈴鹿南部の稜線(中景は布引山地の山稜) |
遠景左は入道ヶ岳と野登山が重なる。手前に明星ヶ岳。中景の険しい山稜は錫杖ヶ岳(最遠景中央右は多度山) |
左=槙野川上流の樹林 右=服部川にかかる槙野橋 |
須原から見上げる笠取山(左手にレーダードームが光る) |
周辺から青山高原を眺めて、風力発電の風車が林立する稜線を南北に通して歩いてみたかった。幸い東海自然歩道が開かれているので、日帰りで行けそうだ。近鉄大阪線の「西青山」駅から伊賀市の新大仏寺まで約20キロメートル。登頂できる山は青山高原に二つある三角点と笠取山である。 かつて賑わったハイキングコースで別荘地内を登り、尾根に出ると周囲の山々が姿を見せ始める。ただ、ちょっと冬型気圧配置になって風が強く雲が次々と流れ込む。それでも、伊勢湾に浮かぶ島影や台高山脈・大峰山脈の一部を望むことができた。アセビとマツに覆われた公園の遊歩道を進むと円山草原に登り着く。まだ雲が多く、見晴らしは芳しくない。 道路にいったん降り、今度は東海自然歩道を使って稜線の西側を北上する。小さなピークと谷を登り降りして風車が近づくと奥馬野(おくばの)の三角点で、歩道を外れ折り返して登頂。風車の工事音が響いてくる。 榊原温泉へ下るコースの分岐に崎一市(教師・郷土史家)の歌碑があり、道路のトンネルを潜って風呂谷の源流へ向かう。馬野川上流の荒れた谷筋から、その後は笠取山めざして植林地の支流を遡った。階段で標高を稼ぎ、林道に出合うとまもなく笠取山の山頂である。堀川権現大明神から上部に向かうと基地のフェンスが目に入る。三角点はすぐそばだが、入ることは叶わない。最高地点はその東側である。残念だが、西から北の風景をフェンスの際で眺めるしかない。 南側の道路を東にも行ってみたが、ここもフェンスが行く手を閉ざしていた。山上の大半が基地なので、すぐに引き返して槙野川を降る。山腹の林道は大きな曲線を描き、景観のよい樹林が広がる。上部は土砂の流出で凹凸の激しい路面だったが、谷筋に入ると整備され歩きやすくなった。稲荷社と山ノ神を右手に見て須原へ着く。すっかりよくなった天気に、山頂のドームが輝いていた(2023.10.6)。 |
左=ヨシノアザミ 右=トリカブト |
ノコンギク |
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