探山訪谷[Tanzan Report] |
No.89【最後の辺境】 |
『最後の辺境 チベットのアルプス』のカバーと帯 |
念青唐古拉山脈東部の6000m峰と氷河分布のページ |
横断山脈の第一人者、中村保氏の集大成『最後の辺境 チベットのアルプス』がいよいよ刊行される。『ヒマラヤの東――雲南・四川、東南チベット、ミャンマー北部の山と谷』(山と溪谷社)など、前三部作以後の活動をまとめたもので、次々と明らかになった未踏峰や氷河などが数多くの写真と図版で再現されている。現在入手できる資料で、もっとも詳しい文献であろう。 ますます入域が難しくなる東チベットで、この地域を知ることのできる情報として貴重。氏は日本の登山界の動向を英語で世界に発信する唯一の存在で、その功績からイギリスの「王立地理学協会」のバスク・メダルを受賞された。発行は東京新聞で、4月20日に発刊(2,857円+消費税)。 |
→「探山訪谷」へ戻る|→ホーム(トップ)へ戻る |