探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.873【青葉山】
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金毘羅神社近くの展望台では若狭高浜(中景右手)・若狭和田(中景中央右)の海岸が近い(背後の中央は大島半島)
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左=馬ノ背  右=東峰のブナ
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東峰から山麓の青郷方面を見下ろす(中景は牧山の山稜)
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左=東ノ権現(中山寺奥ノ院)  右=梯子とフィックスロープが設置された稜線の岩場
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西峰(中景右)と舞鶴湾。海面の間に愛宕山(遠景中央左)が見える
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左=大師洞(窟)  右=社殿の背後にある岩が西峰頂上
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大浦半島の山なみ(遠景左は多祢寺山)を前に遠く丹後半島(最遠景左手)が横たわる(西峰から)
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内浦湾(遠景中央左に成生岬と毛島が見える。最遠景左手は冠島)
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京都府・福井県境と舞鶴・綾部市境の山なみ(最遠景左手は頭巾山。最遠景中央左の大きな山容は長老ヶ岳)
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三国岳(遠景中央左)から胡麻峠を挟んでつながる養老山(遠景右手)への稜線
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最遠景左手に弥仙山。東舞鶴の市街と舞鶴東港(遠景右手)
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左=西ノ権現(松尾寺奥ノ院)  右=梯子のつづく下山路
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左=松尾寺境内の古木(アカガシ?)  右=仁王門
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青葉山(左=西峰。右=東峰)
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松尾寺の参道を駅に向かって下山
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 10年ぶりに「若狭富士」で知られる青葉山へ出かけた。福井県側の青郷(あおのごう)から中山寺を経て東峰へ登り、西峰から京都府側の松尾(まつのお)寺へ下山する10キロメートルほどのコースである。
 東の海辺から見上げると鋭い三角形をしており、誰もが登ってみたくなる山容は美しい。南西からは双耳峰になり馬耳山と称す。北側の内浦では双子山や鋏(はさみ)山とも呼ばれる。樹林や植生も豊かで、夏の山頂に咲くオオキンレイカ(オミナエシの仲間)は希少種である。山上からの展望も絶佳であり、山中の古刹を含め構成要素のすばらしさは名山と呼ぶにふさわしい。
 中山寺の門前から「近畿自然歩道」で東尾根の展望台に上がると若狭湾のリアス式海岸が広がっていた。金毘羅神社の小祠を過ぎるとブナ林になり、馬ノ背を経て東ノ権現(東峰=最高峰)へ達する。岩場にはミヤママンネングサの黄色い花が張り付くように咲き、イブキジャコウソウのピンクと色を塗り分けている。
 西峰への稜線は集塊岩が目立ち、間を縫って梯子とロープが連続する。南面をトラバースする岩からは舞鶴の街と海が近い。大師洞(窟)を潜って西ノ権現に着くと眺望がよくなり、頂上からは内浦湾をはじめ遠く丹後半島まで目にすることができた。
 府県境の下山路も梯子とフィックスロープが何箇所かあり、柱だけが立つ鳥居でやっと傾斜が緩くなる。修理工事中の本堂の横から仁王門に出て、西国三十三所の巡礼道を松尾寺駅まで歩いた。
 この日は気温と湿度が高く、登路と山頂で体調を崩す方が発生。体の馴化ができていない時期だけに、経口補水液や瞬間冷却剤は必携品である(2023.6.18)。
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ミヤママンネングサ(京都府=絶滅寸前種)
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カワラナデシコ
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左=ホタルブクロ  右=イブキジャコウソウ
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左=ヤマボウシ  右=コナスビ
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左=ヤマツツジ  右=ネジキ
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