探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.835【柳谷観音への道】
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左=小倉神社  右=ヤマモモの巨樹
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京都盆地南部(遠景は左から稲荷山・二石山と音羽山・醍醐山の山稜。手前に桃山の丘陵が重なる)
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左=浄土谷への尾根道  右=浄土谷
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左=柳谷観音境内  右=奥之院
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柳谷観音奥之院から北東を望む(遠景左は比良山系の武奈ヶ岳と蓬莱山。右に比叡山)
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左=コナラの林  右=立石橋近くの渓流
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左=道標(奥海印寺通・西垣外)  右=常夜燈(柳谷道・太鼓山通交差点)
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左=咲き始めたウメ(長岡公園)  右=長岡天満宮(八条ヶ池)
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 眼病平癒の祈願所である楊谷(ようこく)寺は、柳谷観音として一般に知られている。「京都再発見」の講座で、久しぶりに小倉神社から浄土谷を経て参拝した。その後は、「西山古道」で小泉川の流域に下って長岡天満宮まで歩く。時間とともに天気がよくなり、風のない尾根筋では春を感じさせる場面にも出合った。
 式内社である小倉神社は、平安京の南西の鬼門除けとして奈良時代に祀られた。いつ来てもよい雰囲気に包まれている。尾根に登ると京都盆地南部の景観が広がる。天王山への道を分け、浄土谷への心地よい尾根を降る。集落から周囲の竹林を見ながら柳谷観音へ向かった。
 この日は参拝者が多く、送迎バスに列ができ山門前では露天も出ていた。拝観料が必要になった境内を、本堂から奥之院まで上る。北側の斜面からは、比良・比叡の山なみを望むことができた。日射しも強くなって、青空に雪を纏う山々が輝く。
 門前に戻って、善峯寺へ向かう山道の分岐から立石橋をめざす。初めは林道や作業道が錯綜するのでルートの見極めが重要だ。尾根筋はコナラとコバノミツバツツジが目立ち、228m標高点手前の鞍部から谷筋に降りると植林地で暗くなる。立石橋付近の渓流は美しく、西代里山(にしんだいさとやま)公園の横を通って奥海印寺の住宅地に出た。
 長岡天満宮までの道筋では、柳谷観音への標石と常夜燈が確認でき、古くから信仰されてきた歴史を感じる。長岡公園では、紅白の梅花が咲き始めていて、日だまりハイキングのフィナーレを飾ってくれた(2023.1.17)。
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