探山訪谷[Tanzan Report]
space
space
space
space
 No.829【中山仙境(夷谷)】
space
221224_1
space
space
中山仙境のピーク群(左から大仏岩・高城・馬ノ背・白岩・烏帽子岩・七福岩・不動岩。上坊中から)
space
space
space
221224_2
space
space
「夷耶馬」の景観
space
space
space
221224_3
space
space
登路から見下ろす竹田川流域(右は353.0mピーク=堂明)
space
space
space
221224_4space221224_5
space
space
左=第七番札所  右=岩峰に祀られる石仏
space
space
space
221224_6
space
space
無明橋から登ってきたルートを振り返る
space
space
space
221224_7
space
space
高城(右)の岩尾根
space
space
space
221224_8space221224_9
space
space
左=高城(四等三角点=殿迫)  右=鎖場上部の眺望
space
space
space
221224_10
space
space
隠洞穴
space
space
space
221224_11space221224_12
space
space
左=六所神社  右=国東塔(実相院)
space
space
space
221224_13
space
space
霊仙寺の仁王像と地蔵尊(安政7年)
space
space
space
space
 中山仙境(なかやませんきょう)は「夷耶馬(えびすやば)」とも呼ばれ、耶馬溪とよく似た地形が特徴である。岩質は凝灰角礫岩。「耶馬」は岩場・岩崖を表す。標高は低いものの岩峰を連ねる岩稜が魅力的で、ぜひ修行場を歩こうと思っていた。
 降雪のもと、国見温泉から金ヶ峠を越えて夷谷の上坊中(かみぼうちゅう)に降りてくると、目の前に岩峰群が姿を現した。夷谷耶馬展望所にも寄ってみたが、再び雲に覆われ姿を隠す。では、先に岩稜歩きをしようと霊仙(れいせん)寺へ向かって道路を下る。
 夷農村公園から川を渡って入山。尾根に出てしばらくすると、鎖場のある岩場がつづく。谷を挟んだ対岸も同様の地形で、雪のかぶる岩場が気持ちを高める。石仏を拝しながら進むと無明橋(むめいばし)が架かっていた。石材二本を拝み合わせに並べたもので、雪が載っているためスリリングだ。最高峰の高城(たかじょう)までにいくつも小ピークがあり、その都度登ってみる。
 ルート最後のピークから岩場を降ってトラバースすると、隠洞穴(かくれうと)に出た。石仏を拝み、谷へ降りて傾斜が緩くなると恵比寿神社近くの下山口に降り立った。短時間だが、なかなかすばらしかった。東夷の六所神社・実相院・霊仙寺に寄り、竹田川下流の新竹田橋まで歩く。多くの寺院に立つ国東塔は宝塔の一形式だが、塔身の首部に納経のための穴があり、蓮華座(れんげざ)や反花(かえりばな)の台座があることで区別される。
 遠ざかっても、景勝地ならではの特異な風景が印象的だった(2022.12.24)。
space
space
221224_14
space
space
中山仙境の尾根(前田付近から。遠景は伊美山の山稜)
space
space
space
221224_15
space
space
遠景左から伊美山・ハジカミ山・尻付山(新竹田橋近くから)
space
space
space
 →「探山訪谷」へ戻る→ホーム(トップ)へ戻る
space