探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.818【神山】
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左=京都市水道局静市貯水槽  右=「神山自然散策路」の標識
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神山
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磐座
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左=注連縄が巻かれた岩  右=神山頂上(三等三角点)
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水井山(中央左)・横高山(右手)
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西賀茂方面(中景左は大文字山・鷲ヶ峯。中景右手に船山。背後は桃山。遠景中央左は小塩山。遠景右手に沢山が重なる)
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 上賀茂神社(賀茂別雷=かもわけいかづち=神社)の神体山である神山(こうやま=賀茂山)に行きたいと要望が寄せられている。以前登った時の印象から、入門者向のトレッキングでは少々困難だと思い方策を考えてきた。
 一年ほど前に、京都産業大学の「神山自然散策路」があることを知った。構内の野外ステージから山の近くまで、簡単に登れるので利用申請を教室からしてもらう。ところが、台風の被害や未処理の倒木、野生生物の調査などを理由に入構が認められなかった。
 仕方がないので、別のルートを考えざるを得ない。そこで、静市の尾根に設置された水道局の貯水槽から、鞍馬街道北側の尾根をたどってみる。2018年の台風による倒木が各所でそのままの状態になっている。222m標高点(現地の表示=221.3m)には標識に「神楽山」と記されていた。部分的に複雑な地形があり、地形図を何度も確かめる。森林管理署の境界標石が出てくると古い道に出合った。
 山腹(東面)のトラバース道を離れて南斜面を直登すると、明るく開けた空間と磐座が目に入り、すぐ先が頂上だった。神の山としてセオリーどおりの構成になっている。
 下山が一番の課題で、かつて利用した北面から柊野方面に向かうと、斜面から谷に降るルートが不明瞭で歩きづらい。ならば、南側で確認した古い道はどうかと思い山腹をトラバースする。尾根は大丈夫だが谷筋になると道はなくなり、まもなく畑につづく緩斜面に出た。
 この状況では実施するのが難しいので、市原側もチェックしてみる。グラウンドの横から登り返し、さきほど降りてきた道を反対(北)方向へ進む。標石をつなぐ道が山腹に沿って南方向へ変わったため、下の谷へ支尾根をそのまま降る。傾斜が弱まり、住宅地に出て篠坂町まで歩いた。
 山登りレベルなら何ら問題ないが、道を歩くことが前提のトレッキングクラスでは躊躇する。やはり、大学の散策路整備が終わるのを待とう(2022.11.6)。
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