探山訪谷[Tanzan Report] |
No.810【高旗山と御斎峠】 |
鈴鹿中南部の山々(左から綿向山・イブネ・雨乞岳・御在所山・鎌ヶ岳・宮越山・入道ヶ岳・仙ヶ岳) |
布引山地の山々(左は霊山。右手は西教山。背後の大きな山容は経ヶ峰) |
上野盆地を見下ろす(遠景は青山高原から布引山地。右手の鋭鋒は局ヶ岳と尼ヶ岳。右の台地状の山は三峰山) |
上野盆地南部(遠景左は三峰山。中央は台高山脈。右手に大和高原の山々) |
大和高原方面(中景中央は神野山。遠景右手に金剛山・大和葛城山の山なみ。中景右は笠置山) |
童仙房方面(中景左は笠置山。遠景中央左は生駒山の山稜) |
伊賀上野の市街(遠景左は青山高原。最遠景左手から右へ観音岳・堀坂山・矢頭山・白猪山が見える) |
遠景左から局ヶ岳・尼ヶ岳・大洞山・学能堂・三峰山(手前に倶留尊山・国見山が重なる) |
遠景左は兜山。最遠景左手に池木屋山から右へ国見山・薊岳と白鬚岳 |
遠景左から戒場山・額井岳と龍門ヶ岳・香水山・貝ヶ平山・熊ヶ岳が重なる。手前に神野山。背後の右は高取山 |
遠景は金剛山・大和葛城山の山稜(右手に二上山の山頂が覗く) |
遠景は生駒山の山なみ(左手に信貴山。中央右手は生駒山)。中景左手に笠置山 |
左=御斎峠に立つ句碑(「切通し 多羅尾寒風 押し通る 誓子」) 右=仕置場跡の供養塔 |
左=スズカアザミ 右=旧道に残る阿弥陀磨崖仏 |
西山の棚田 |
左=果号寺のシブナシガヤ 右=岩倉の六地蔵磨崖仏 |
果号寺の背後に高旗山の山稜が横たわる |
信楽高原の南部には眺望に恵まれる山が点在する。南側は木津川流域なので標高差が大きく、上野盆地が広がるので南面を中心に多くの山域が見渡せるのも魅力だ。今回は高旗山と御斎(おとぎ)峠を目的地に、甲賀から伊賀の見どころを訪ねる。 信楽温泉がある北登山口から登ると、わずか15分で頂上に着いた。滋賀・三重・奈良・京都にまたがる地域が望める。ただ、気温・湿度が高いのか、よほど目をこらさないと山容が確認しづらい。南登山口への道で御斎峠に向かい、峠で山口誓子の句碑と対面する。近くにある弘法の井戸と多羅尾氏(代官)の仕置場(処刑場)跡に立ち寄る。 この峠は、本能寺の変で伊勢へ逃れる徳川家康が越えたとされる(「伊賀越の道」は諸説ある)。峠名は、夢窓国師(疎石=鎌倉時代)が伊賀・空鉢山寺へ来られた際、村人がここで接待(斉=とき)したと伝わる。 旧道を降ると磨崖仏が現れ、幅の広い歩きやすい道がつづら折れでつづいた。田畑が開けると西山の集落に入る。刈り入れの終わった棚田を見ながら昼食の休憩をとった。天然記念物に指定された果号寺のシブナシガヤ(樹高=約20m)から関西本線の線路を通過し、木津川畔の岩倉まで歩く。岩倉峡公園の吊橋から見下ろす風景がすばらしい(2022.10.14)。 |
岩倉峡(しあん橋から) |
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