探山訪谷[Tanzan Report]
space
space
space
space
 No.776【前掛山から黒斑山へ】
space
220604_10space220604_11
space
space
左=高峰高原ビジターセンター  右=山ノ神(車坂峠)
space
space
220604_13space220604_14
space
space
左=避難シェルター(槍ヶ鞘)  右=火口から2キロメートルの注意標識(「噴火警戒レベル2」でこれより先は立入禁止)
space
space
220604_12
space
space
東篭ノ登山・水ノ塔山(中景左から)と四阿(あずまや)山(遠景右)
space
space
space
220604_15
space
space
トーミの頭
space
space
space
220604_16
space
space
草すべりを見上げる(左がトーミの頭)
space
space
space
220604_17space220604_18
space
space
左=前掛山頂上(背後は浅間山)  右=前掛山の尾根
space
space
220604_19space220604_20
space
space
左=鋸岳から仙人岳への尾根  右=仙人岳頂上
space
space
220604_21
space
space
黒斑山(左手のピーク)への尾根(仙人岳から)
space
space
space
space
 若い頃の浅間山はいつでも登れる山であった。火山活動が活発になって入山規制が敷かれ、最近は登頂の機会が失われたままである。部分的にでも体験しておこうと、車坂峠から「表コース」で外輪山の槍ヶ鞘に達し、トーミの頭から草すべりで湯ノ平口にいったん降る。急斜面では夏の草花が多く咲き始めていた。群生するユキワリソウが見事だ。
 賽ノ河原から砂礫の斜面を斜上し、尾根に出る地点で折り返す。ちょうど正午なので、避難シェルターの周辺では休憩する多くの人の姿があった。前掛山に登頂して賽ノ河原の分岐まで戻る。ザレ場に馴れない人がいかに多いことか、何度も時間待ちや渋滞が発生する。
 メーンコースを離れ、Jバンドへ向かうと途端に静けさが戻った。やっと、カラマツの新緑や周囲の風景を楽しむ余裕が出てくる。岩場の急斜面を登り返し、鋸岳・仙人岳(三等三角点)・蛇骨(じゃこつ)岳を経て黒斑(くろふ)山までは起伏のある尾根歩きである。標識の「蛇骨岳」はピークになく、地形図を頼りに樹林帯の頂上を往復する。
 紀行文や随筆など、浅間山を取り上げた作品は数多ある。山容の優美さと山肌が詳しくわかる黒斑山は、浅間山を間近に望む展望台として価値ある一峰であろう。トーミの頭から尾根を外れたところで、ニホンカモシカと遭遇した。こんなに近くで出会ったのは初めてだ。盛んに樹木へ角を擦りつけていた。歩きやすい「中コース」を利用して車坂峠へ下山。いろいろな出来事と要素が詰まった一日になった。
 時間があるので、高峰高原ビジターセンターでゆっくり過ごす。防災用として、ヘルメットの無料貸出が行なわれていた(2022.6.4)。
space
space
220604_36
space
space
ユキワリソウ
space
space
space
220604_30space220604_31
space
space
左=イワカガミ  右=ツガザクラ
space
space
220604_32space220604_33
space
space
左=アズマシャクナゲ  右=ミネザクラ
space
space
220604_34space220604_35
space
space
左=ハクサンイチゲ  右=キバナノコマノツメ
space
space
220604_37space220604_38
space
space
左=ミヤマダイコンソウ  右=ミヤマタンポポ
space
space
220604_39space220604_40
space
space
左=ミネズオウ  右=ミヤマカタバミ
space
space
 →「探山訪谷」へ戻る→ホーム(トップ)へ戻る
space