探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.757【宮塚山(利島)】
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左=利島港から仰ぎ見る宮塚山  右=堂山神社
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左=阿豆佐和氣命陵  右=ヤブツバキ
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スダジイ
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シマテンナンショウ
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左=ヤブツバキの道  右=展望台
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林床はシマテンナンショウが群生する
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 伊豆諸島北部の三島を巡ろうと、まず利島(としま)に渡った。典型的な火山島で、周囲は約7.7キロメートル。小さな円錐を海に浮かべたような地形をしている。
 宮塚(みやつか)山には南と東から二本のコースが開かれており、反時計回りで島を一周するべく集落に向かった。玉石を重ねた石垣の坂道を、堂山神社の前から南登山口めざして登り始める。
 利島一周道路(都道228号)の沿道には椿林が多く、この島らしい風景がつづく。島の面積の約8割がヤブツバキに覆われる。阿豆佐和氣命(あずさわけのみこと)陵の近くから登山道に入ると照葉樹の林に変わり、大きなスダジイやタブノキが目立つ。旧火口を回り込んで展望台に行ったが、強い風雨とガスで周囲の様子はさっぱりわからない。二等三角点の山頂は開けた広場になっていた。
 薮に覆われた御穴は足場が悪いので諦めたが、玄武岩の洞窟か噴気口があるのかもしれない。東登山口へ降る区間は大きなシマテンナンショウがとくに目立ち、この季節らしい光景が見られた。島では「へっぽそ」と呼んで、デンプンを採取するらしい。形は大きなウラシマソウだが、仏炎苞は緑色で葉の下に隠れて付いている。しかし、上に出ているものもけっこう目につく。
 一周道路へ出たあと、椿林を見ながら港へ戻った。約10キロメートル、4時間ほどの行程だった(2022.3.22)。
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