探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.741【黒川温泉でウォーキング】
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左=「すずめ地獄」  右=大谷山の奇岩石群
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アカガシ
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左=平野台高原展望所  右=馬頭観音
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草原が広がる高原
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猟師山(左手。右手は展望所がある南峰)
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遠景左から祖母山・障子岳・親父山・黒岳・三尖(みっとぎり)の山稜
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「阿蘇五岳」(平野台高原から)
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左=黒川神社  右=穴湯大杉
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温泉を彩る「湯あかり」(下の写真は「代官の湯」)
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 古くから知られる黒川温泉(南小国町)は、九重町(大分県)と接する熊本県を代表する温泉地。九重連山の南西側にあって、阿蘇外輪山の北側に位置する。寒い季節の旅に相応しいと思い、温泉と周辺を歩いてきた。
 田ノ原川の源流に「すずめ地獄」があって、硫化ガスが噴出する冷温泉からスタートする。近くには火山岩の点在するリョウブやコナラ林が広がり、独特の景観が美しい。尾根状の斜面から水が吹き出ていたり、アカガシの大木が枝を周囲に伸ばしていたりする。一段上に登ると平野台高原の草地に変わり、見晴らしのよい場所に展望所があった。天気がだんだん回復して、「阿蘇五岳」(根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳)が望めるようになった。スカイラインは涅槃像に例えられる。
 ここに「筑後川源流の碑」が設置してあった。地形図を見ると、一本南側の小田川が扇ヶ鼻を源頭に瀬ノ本高原を縦断していて、その距離ははるかに長い。しかし、本流筋の集水域や方向・川幅・流量などから小田川は支流になるようだ。流域が広大なだけに、有明海に注ぐ筑後川は多くの呼称と源流を持つ。本流の河川名は江戸時代(寛永13=1636年)に統一されたものの、源流を示す標識や碑は各地にある。
 「いけのもと山」の草地には馬頭観音と猪供養塔が祀られていた。牧畜が盛んな地域ゆえの特徴だろう。里山の道の雰囲気はよい。最後に「天神さま」と呼ばれる黒川神社と地蔵堂に参拝して宿へ戻った。川縁の部屋からは、この時期に催される「湯あかり」と穴湯(共同浴場)大杉が美しい(2022.2.2〜2.4)。
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九重の山なみ(阿蘇市へ向かう道路から)
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