八ヶ岳の主要峰と蓼科山を終えたあと、美ヶ原から霧ヶ峰をつないで白樺湖まで歩きたいと希望が寄せられていた。そこで、夏の高原を楽しもうと、7月末から4日間の予定で計画する。 王ヶ頭(おうがとう)から茶臼山・三峰(みつみね)山・鷲ヶ峰・ゼブラ(男女倉山)・山彦尾根を経て大門峠まで、稜線には長和(ながわ)町による「中央分水嶺トレイル」が開かれている。さらに、コースは女神湖の西側から長門牧場までつづいており、延長は38キロメートルに及ぶ。途中で宿泊が必要なため、姫木平にあるペンションに送迎をお願いした。 1日目は美ヶ原に着いてから王ヶ鼻(おうがはな)まで往復するつもりだったが、途中で雷雨に見舞われ、翌朝に再度出かける。朝食後に牧場から茶臼山へ登り、扉峠に降りたのち三峰山から和田峠へ。古峠は旧中山道が通る。遥拝所に「御嶽山坐王大権現」碑が建っていた。3日目は峠から鷲ヶ峰に取り付き、八島ヶ原湿原の北側から山彦尾根を進む。 車山に登るため、トレイルコースを外れて車山乗越から気象レーダー観測所の建つ山頂へ向かう。トレイルコースへ戻るには、電気柵が途切れる場所までスキー場の斜面を降る必要があった。大門峠へ迎えに来てもらう。 4日目は逆向きに長門牧場を出発して大門峠をめざす。途中の牛首は八重原用水にかかわる重要な場所で、小屋に常駐して水の管理などを行なっていたという。石碑が立っていた。女神平から流れる用水路や岳沢・本沢を渡り、最後のピーク(1504.9m=三等三角点「高和良比」)を越えて大門峠に出る。この日は、林の中を行くコースだった(2021.7.30〜8.2)。 |