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道東の山旅を6日間で計画した。ところが、出発の前日になって帰路の飛行機が欠航になり、もう1日延長しないと釧路を出発することができなくなる。いい機会なので、釧路湿原を訪ねてみようと考えた。まず、観光案内所で歩くコースの情報を集める。湿原西部の展望台やコースはアクセスに問題があり、加えて東部がお勧めとのことで細岡付近を目標にした。 午後2時過ぎの列車で釧路市内から「釧路湿原」駅へ行き、まず細岡展望台に向かう。着いた途端に雨が降り始め、湿原の景色が霞んできた。見通しがよければ阿寒の山々も見えるはずだが、丘陵地が望めるばかりである。ビジターズラウンジで雨宿りしながら、湿原の概要を簡単に学ぶ。その後、「細岡」駅の先にある達古武(たっこぶ)湖が望める地点まで往復した。復路の列車は4時間後なので、時間はたっぷりある。道端では夏の草花が目を楽しませてくれた。なかでも、野生化したノコギリソウがよく目立つ。 再び細岡展望台に戻ると、雲の間から光の筋が見え隠れする。その移り変わりを、ただ眺めて過ごした。他に2名の姿があり、だれもが黙って夕日の湿原を見つめている。 今回は歩いて回ったが、水辺の風景や植生を観察するには、やはりカヌーやボートを利用すべきだろう。機会があれば、低い視点からぜひ見てみたい(2021.7.19)。 |
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