探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.693【カムイヌプリ(摩周岳)に登る】
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左=西別小屋  右=リスケ山へ笹原を登る
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根釧原野を見下ろす(右の大きな花はオオハナウド)
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斜里岳(遠景左)・南斜里岳・標津岳(遠景右)を望む(リスケ山の登路から)
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遠景左から俣落岳・尖峰・武佐岳など(リスケ山の登路から)
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西別岳(左)・ヌ牛別岳から摩周岳につづく尾根(リスケ山付近で)
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阿寒の山々(左から阿寒富士・雌阿寒岳・雄阿寒岳)
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リスケ山(西別岳から)
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カムイヌプリ(摩周岳)と摩周湖(ヌ牛別岳から)
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摩周湖と斜里岳(遠景右)
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湖畔を見下ろす
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爆裂火口壁(岩稜のピークは855m)
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風衝草原(遠景は阿寒の山々)
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カムイヌプリ(摩周岳)と摩周湖(第一展望台から)
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 摩周湖は霧に覆われることが多く、晴天に歩けるとは思ってもみなかった。同じ時間をかけるなら、西別岳から縦走してカムイヌプリ(摩周岳)に行こうと考え、交通の段取りを行なう。
 出発地点の駅名は「弟子屈(てしかが)」だったが、現在は摩周湖の入口として「摩周」に変わっている。なじみの名称でなく私にはイメージしにくい。駅前から国有林内の西別小屋まで、車でアプローチをはかる。何台もの車が駐車しており、既に登頂して降りてくる人が目立つ。この時期、午前3時を過ぎると明るいので、早朝に出発すれば暑くなる前に下山できるメリットがある(日の出は午前4時前後)。草が刈り払われた道を進むと、ほどなく草地になった。周囲が見えて気分も高まる。
 リスケ山からはなだらかな地形で、高原のプロムナードといった雰囲気。それほどの時間を要せず西別岳に着いた。ここで大展望を満喫する。次のヌ牛別岳を降ると草地と樹林が交互に現れる。カムイヌプリ(摩周岳)の岩峰がどんどん近づき、摩周岳分岐まで歩きやすい道がつづく。「神の山」に相応しい山容は魅力的だ。
 木々に隠されているものの左手は火口崖で、何箇所か岩壁を望むことのできる地点があった。最後の急坂を登りきると、857mのピークに着く。北側の足下には、摩周湖の水面が美しい色彩を見せる。岩稜の先には855mピークがすぐそこに見えた。
 分岐まで戻り、なだらかで広い風衝草原を第一展望台めざして進む。ピークの登り降りはさほどでもないが、距離があるので時間が気になる。このあと阿寒湖温泉まで移動したいので、ペースを緩めることなく歩いた(2021.7.16)。
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