探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.684【三国岳から養老山へ】
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多門院黒部を出発(遠景左は由良ヶ岳。右は槇山)
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左=アブラギリ  右=コナスビ
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右は多禰寺山(遠景左は金剛童子山の山稜)
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胡麻峠
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遠景左は三十三間山・三重ヶ嶽・武奈ヶ嶽の山稜(中景右に多田ヶ岳・飯盛山が重なる)
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駒ヶ岳(遠景左)と百里ヶ岳(遠景中央)。右手に若丹国境尾根がつづく
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左の頭巾山から右に天狗畑へつづく稜線
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長老ヶ岳(遠景)
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中景中央右は君尾山(遠景に三峠山が重なる)
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弥仙山
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左=峠の石仏  右=トチノキ
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建部山(中景中央左)と五郎岳(手前右手)。遠景左から大江山連峰と杉山・赤岩山の山稜(最遠景右にうっすらと磯砂山が見える)
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舞鶴湾と遠景右に丹後半島が横たわる(中景左から由良ヶ岳・槇山。右は大浦半島の一部)
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青葉山(遠景中央)と三国岳(右手の送電線が通るピーク)
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左=ホタルブクロ  右=ヤマボウシ
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左=大唐内へ下山  右=道端のスイレン
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 三国岳と養老山の間に位置する胡麻(ごま)峠は、綾部市の上林(かんばやし)川流域の人々にとって生活を支えた峠である。由良川筋の山家(やまが)を経て綾部へ出るより、距離が短いのでよく使われた。舞鶴市の多門院(たもんいん)と綾部市の老富(おいとみ)を結び、舞鶴市与保呂(よほろ)にも行けるため、行先によって複数のルートがある。三国岳は、丹後・丹波・若狭の境界にある山だが、養老山は西側に位置する与保呂に起因する山名らしい。東側の大唐内(おがらち=老富町)では高尾と呼び、峠の南側にある655m峰を畑口山と称する。
 峠をうまく生かして登ろうと考え、多門院最奥の黒部(くろぶ)から取り付く。山中の平坦地は寺院の跡ともいわれている。尾根に出ると送電線の鉄塔が連続し、登るにつれて眺めがよくなる。稜線付近は落葉広葉樹の林で涼しく歩けた。階段のつづく送電線の巡視路で、まず三等三角点の三国岳に立つ。東面が180度の展望。若狭から丹波の山々が連なる。
 昼食後に峠から養老山を往復。鉄塔の建つ地点を中心に、今度は西面の景色がよくなる。これまで登った山が姿を見せ、同定を楽しんだ。途中で林道が直下まで来ていたが、行先が不明のため尾根を忠実にたどる。二等三角点の頂上は樹木に覆われていた。
 峠に戻って大唐内へ降る。上部は古道らしい雰囲気でよかったものの、谷筋は水害や倒木で荒れていた。標識はあるものの、あまり歩かれてない印象を受ける。この季節らしい草花を眺めながら、「水源の里・老富会館」で府道1号に出た。上流は福井県小浜へ通じる道路を、反対にバス停がある於見(おおみ)まで川に沿って歩く。珍しいのか、出会った住人や車で通りかかった人から、山のことを何度も聞かれた(2021.6.11)。
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