探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.679【平屋富士】
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左=安掛から見上げる平屋富士の尾根  右=磯部清吉翁の像
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左=平屋神社  右=平屋富士山頂
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ギンリョウソウ
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山頂から南西方向を望む
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モミの混じる広葉樹林
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左=ガマズミ  右=ヒメフウロ(外来種)
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 美山町(南丹市)平屋・安掛(あがけ)付近から由良川上流を眺めると、端正な富士山型のピークが目に入る。地元では「平屋富士」として親しまれ、小学生らが登る山でもある。標高は570mで、東側に位置するホサビ山の尾根の一部に過ぎないものの、一般向の登山用地図にも掲載されている。尾根筋や斜面は急坂が連続する。梅雨に入って間もなく、「京都再発見」の講座で出かけた。5月の爽やかな新緑を期待しての企画だったが仕方ない。
 登山口の平屋神社には、地元・野添の名士である磯部清吉翁の像が建立してある。氏は植林や酒造業に携わり、村長・府会・衆議院議員などを務めたと記してあった。本殿の横から取り付く。
 植林地ではヒルが飛び跳ね、それぞれ足元をチェックしながら進む。広葉樹林になってやっと襲撃から免れ、ゆっくり休憩することができた。ピークまでに100m前後の急登が二度あり、思いのほか時間がかかる。時間的にホサビ山は無理とあきらめ、片道30分ほど雰囲気のよい樹林を歩く。新緑の葉も濃くなっていて、湿度も高く快適とは言いがたい。途中ではギンリョウソウの群落が目についた。
 帰途は350mまで順調に降りたが、ここで尾根を間違えた。気づいたときは林道近くまで来ていたので、そのまま植林地の斜面を降りる。再びヒルがまとわりつく。みんなで「寒くなるまで北山には行けない」と話し合った。集落の近くでヒメフウロが咲いている。不思議に思って調べると、どうも帰化した外来種が繁茂しているらしい(2021.5.18)。
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