探山訪谷[Tanzan Report] |
No.677【彦根東部の山里を歩く】 |
山女原 |
河内の大杉群(2020年撮影) |
落合 |
左=ミヤマキケマン 右=ガクアジサイ |
左=クルマムグラ 右=クリンソウ |
男鬼 |
左=マムシグサ 右=ホオノキ |
左=ガマズミの仲間 右=ツクバネウツギ |
ウラシマソウ |
ラショウモンカズラ |
エビネ |
比婆神社 |
芹川や矢倉川の上流は、鈴鹿の主稜とは違う地域性が漂っている。彦根市から多賀町の地域だが、かつては山中に多くの集落が点在していた。峠道も発達している。大半が廃村になっているものの、暮らしがつづく集落も健在である。 比婆之山へ登るため、多賀町のデマンドバスを利用して山女原(あけんばら)からスタートした。少し東にスギの巨木が並ぶ(「河内の大杉群」)。大洞谷を遡って、落合から男鬼(おうり)をめざす。道路の両側にはこの季節の花が見られ、みんなで確認しながら歩いた。大きなウラシマソウをいくつも見る。石灰岩地帯なので、途中の谷筋は涸谷だったり流水が認められたり変化に富んでおり、行程を飽きさせない。比婆神社周辺は露岩があちこちにあって、落葉に埋まる林床の植物を見落とさないよう進んだ。 イワス(岩巣)から猫峠に降り、本来の仏生寺を横に見ながら、坂ヤ(仏生寺町)を経て中山道が通る鳥居本まで歩く。5月の爽やかさを満喫する一日だった(2021.5.11)。 |
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