探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.658【「近つ飛鳥」を訪ねる】
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平石(河南町)から南西方向を見下ろす(遠景は和泉山脈)
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左=磐船神社  右=高貴寺
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広がる棚田からの眺望(前景右手の森は科長神社。遠景左手は和泉葛城山)
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富田林方面を望む(遠景左は神於山)
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左=小野妹子墓  右=科長神社
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竹内街道
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左=六枚橋近くの道標  右=聖徳太子御廟
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叡福寺から葛城山(左)と金剛山(右)を望む
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二上山と右手の鞍部は竹内峠(「上ノ太子」駅近くから)
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 二上山から岩橋山へつづく主稜の西側に神山や小池山がある。石川(大和川水系)の支流である飛鳥川(河内)の流域だが、歴史的な要素もいっしょに楽しもうと計画した。奈良県との境界に「ダイトレ」が通っているもののできるだけ利用せず、平石(河南町)から小池山に登って太子町の竹内街道へ下るコースを設定する。
 出発地点の標高が200m近いこともあって、平野部の眺めがよい。「栂ノ宮」と呼ばれる磐船神社と高貴寺に立ち寄ってから、平石峠への谷筋を登る。送電線の巡視路でピークをめざすが、風倒木が多く迂回を余儀なくされた。樹木が成長して展望はほとんどない。わずかに二上山のスカイラインが確認できるだけだった。
 溜池のある谷筋を下ると、視界が突然開けた。山中では見るべきものがなかったので、美しい風景にしばし足を止める。式内社の科長(しなが)神社と小野妹子墓と伝わる小丘に立ち寄り、竹内街道へ足を向ける。茅葺の旧山本家住宅と孝徳天皇陵を経て六枚橋に出た。橋の由来は六枚の板を渡したからなどと言われているが、確かなことはわからない。
 時間があったので、旧街道をはずれて用明天皇陵と聖徳太子御廟へ回る。どれも日本遺産を構成する文化財で、この地域の古代に思いを馳せる1日になった(2021.3.19)。
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振り返って見る小池山・岩橋山方向
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