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「京都再発見」のトレッキングで、賀茂川と高野川に挟まれた西山・東山(大黒天山)を歩いた。市街の横にある丘陵だが、山裾に深泥池(みぞろがいけ)と宝ヶ池があって自然が保たれている。深泥池は低地にある高層湿原で、貴重な動植物も多い。水生植物群落は、1927(昭和2)年に国の天然記念物に指定された。宝ヶ池は江戸時代(宝暦年間)に造られた灌漑用の溜池である。一帯は「松ヶ崎山」と呼ばれ、狐子(きつね)坂を挟んで五山送り火の火床(「妙」「法」)が南面にある。 まず、深泥池の説明を学んでから池を半周して西山へ登る。冬枯れの落葉広葉樹林に、アセビの白とツツジのピンクが浮かんでいた。いったん住宅地へ降りてから東に移動し、林山の末刀岩上(まといわがみ)神社の上から山道に入る。宝ヶ池公園側は散策路が整備されているため、いくつかのピークに寄りながら東山へ向かう。展望を期待していたが、この日は雨が降ったり止んだりであまり芳しくない。 東山の山頂近くからは、すぐ下の松ヶ崎大黒天のお堂を見下ろすことができた。高野川に近い尾根の末端まで行くと、比叡山がすぐそばに聳える。そのあと、芽生えたばかりのマツが目立つ道を公園側に降りた。途中で数頭のシカに出合う。 松ヶ崎の集落を歩こうと思い、解散してから七面宮・涌泉寺・大黒天(妙円寺)・白雲稲荷神社(「東の宮さん」)・新宮神社(「西の宮さん」)などを訪ねた(2021.3.16)。 |
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松ヶ崎大黒天への石段 |
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左=松ヶ崎の家並み 右=扇のみくじ(新宮神社) |
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