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東海道の街道歩き。居住地の近くは機会を見つけて出かけたりしているが、遠方はなかなか訪れるチャンスがない。そこで、箱根の山行で旧東海道(箱根旧街道)を少しでも歩こうと考えた。京都を朝に出発し、夕方には強羅へ着きたいので、許す範囲の時間で歩ける東坂の箱根関所跡から甘酒茶屋間を選んだ。三島から箱根峠の西坂も整備されているので、あらためて山中城跡などを訪ねてみたい。 旧街道には400本以上のスギが並ぶ。暑さを避けるため、元和4(1648)年に植えられたといわれ、400年以上年月が経っているという。歩き始めると、巨杉が連なるしっとりとした美しい道だ。1960(昭和35)年には史跡の指定を受けており、要所に説明板があって石畳の構造なども知ることができる。天気がよいので、芦ノ湖や上二子山から下二子山のスカイラインも美しい。江戸時代の石畳ができる前はハコネダケを敷いて通行したようだが、泥濘に難儀したらしい。東国への布教を終えた親鸞上人が、師弟の別れを告げた笈ノ平碑と資料館がある甘酒茶屋は、現在も営業している唯一の休憩所である。 せっかくなので、往路の三島で少し時間を取って柿田川湧水(清水町)へ立ち寄った。国道1号の下から湧き出ており、富士山麓の豊富な水を実感する。そのあと、三嶋宿の旧東海道を少し歩いて駅に戻った(2021.3.11)。 |
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柿田川の湧水(第二展望台) |
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