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金剛・和泉山脈の山は、地理的環境から気温の高い時期は歩きにくい。かつて府庁山周辺を歩いたとき、暑さと虫に悩まされたことがあった。それ以来、この山域は冬がベストだと感じている。 登山講座で周辺の主な山は終わっており、登り残している学文峰(学問峰)と旗尾岳を同時に行こうと計画した。「千早口」駅を起点に反時計回りで回る予定だ。 駅前の里道で地蔵寺に向かい、振り返ると「天見富士」と呼ばれる旗尾岳が立派な姿を覗かせていた。トンネルの入口からジルミ峠に登る。学文峰へは急坂が待ち受けており、ゆっくり進む。山名は「がくぶんほう」「がくもんみね」などと呼ばれ、標高400m程度の低山である。その後は下峠を経て稲荷神社をめざす。途中のピークには「井谷ノ峰」「叶山」「天見ノ峰」の標識があって、地元の人たちから親しまれていることがよくわかる。送電線鉄塔の建つ地点がビューポイントである。稲荷神社が祀られた尾根で休憩し、午後は天見川を挟んで東側にある旗尾岳へ登る。 1時間ほどの急登で山頂の先にある送電線まで行ったが、樹木が茂っていて標高の高い稜線がわずかに見えるだけだった。巡視路を使い西側の尾根を降る。下部にはツバキの繁茂する一帯があって、大きなものも目につく。やはり温暖な土地だ。遊歩道になっている南海高野線の廃線跡を「千早口」駅まで歩いて一周した(2021.2.23)。 |
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