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昨年末につづき、大文字山周辺の遺跡と見どころを探索する第2回目。今回は、中尾城跡から如意ヶ岳城跡を経て、如意寺跡を西から東に向けて歩いた。雨社大神(赤龍社跡)から深禅院跡・本堂跡に寄りながら灰山まで来ると長等山のエリアだ。山名は特定のピークを指すものでなく、三井寺(園城寺)の後背地一帯を表す地名であり、山号も長等山である。大津市と京都市の都市計画(地)図では、400.2m峰に山名が記載されている。 まず、地形図から判断して最高地点の408m標高点に立ち寄り、四方からの道が合わさるCa.380から三角点をめざす。谷を一本挟んだ千石岩を見て三等三角点に達し、早尾神社へ下る尾根を進むと展望のよい場所が突然現れた。最近のことだろう、これまで知らなかった琵琶湖側の眺めに目をみはる。「長等山テラス」と名づけられた小さな岩場(標高330m)は、この山の魅力を高めることになろう。この日のコースで何度も目にした「如意越」の標識も、同様の活動なのだろうか。何年ぶりかで訪れたが、思いがけない褒美をもらった気がする(2021.1.10)。 |
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左=灰山(庭園遺跡) 右=最高地点 |
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左=千石岩(遠景は四明ヶ岳) 右=下山した山上不動尊の滝は凍てついている |
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