探山訪谷[Tanzan Report]
space
space
space
space
 No.625【今シーズン初めての雪の山(竹呂山から三室山へ)】
space
201204_1
space
space
地表が白くなった竹呂山山頂付近
space
space
space
201204_2
space
space
下ショウダイ付近
space
space
space
201204_3
space
space
中ショウダイを過ぎてからの岩場
space
space
space
201204_4
space
space
三室山登山道との合流地点
space
space
space
201204_6
space
space
霧氷と雪化粧した樹林
space
space
space
201204_5space201204_7
space
space
左=三室山頂上  右=下山路脇の曲がったスギ
space
space
space
space
 播磨の北西部に位置する三室山は、兵庫県では二番目の標高を有する山で、周辺からもよく目立つ山容をしている。11月に蘇武岳へ出かけ、鳥取との県境稜線を眺めたら逆に向こうから見たくなった。都合のつく日で好天を待っていたが、実施する時間はいよいよなくなってきた。自由になる今年最後の機会。寒気が南下して「スノーシャワー2cm」という予報だったが、午後から夜は「クラウディ」なのでそれほどの悪条件ではなさそうだ。別の天気予報サイトをみると、午前9時までの3時間を除いて「登山に適する」Aランクが示されており行くことにする。
 姫路から北上するものの、南部の山々は穏やかな表情を横たえる。宍粟(しそう)市に入っても晴れ間が広がり、いい感じの展開である。ところが、千種(ちくさ)を過ぎる頃から細かい雨が窓にあたり、東河内(ひがしこうち)に着くと中腹より上部は雲に覆われていた。やはり、県境に近い地域は山陰地方と同じである。
 まず、林道竹呂線から竹呂山に登る。標高1050m付近から白いものが認められた。北側の鞍部に降り、東面のブナ林を見ながら下ショウダイへ登り返す。もう一段上の中ショウダイを経て岩場を慎重に降りた。尾根の広い場所ではネマガリタケが雪の重みでたわみ、潜ったり分けたりしながら進路に手間どる。久々の藪漕ぎだ。しかし、濃密に繁茂していた若い頃とは比べものにならない密度で、1時間余りかけて三室山(ショウダイ)に達する。位置と標高の違いからか、両山の雪の量はかなり異なる。残念ながら、四周はガスで何も望めず、ただ雪景色がひろがるばかり。風に乗って雪が吹き付ける。
 思いは叶わなかったが、今シーズン初めての雪の山を歩くことができ、来ただけのことはあった。気分よく三室高原へ下山し、河内川の燗鍋(かなべの/かなびの)滝や立派な中ノ宮神社に寄りながら東河内口まで歩く(2020.12.4)。
space
space
201204_8
space
space
三室高原から山上を見上げる
space
space
space
201204_9
space
space
燗鍋滝(三室ノ滝)
space
space
space
201204_10space201204_11
space
space
左=中ノ宮神社  右=社前にそびえる天然記念物の大ケヤキと大スギ
space
space
space
 →「探山訪谷」へ戻る→ホーム(トップ)へ戻る
space