探山訪谷[Tanzan Report] |
No.615【蘇武岳で巨樹と出会う】 |
スギの古木(大杉山) |
トチノキ |
谷筋に並び立つカツラ |
「夫婦カツラ」 |
天神社のトチノキ(万場) |
ブナ林の黄葉を期待して蘇武岳の万場登山口に来ると、「巨樹の谷」の案内板が目に入った。まったく知らなかったのだが、いくつもの巨樹が保護されており、このコースにしてよかったと思う。山頂での眺望に加え、見どころという点でこの日の大きな要素になった。 大杉山まで標高差500m以上の直登は厳しい。だが、黄や赤の葉を通して射し込む光が美しく、感嘆の声を上げながら1時間弱で古木に出会うことができた。さらに、蘇武岳までの稜線の樹林もなかなかすばらしい。 帰途は従来からある名色へつづく尾根を降りるが、林道と出合う標高750mで北側の谷に進路をとる。上部は穏やかな谷と斜面をトラバースして行く。右岸の急斜面を折り返すと、中流域は下草のない開けた谷筋に巨樹が点在していた。見事な極相林に変わり、なかでもトチノキとカツラが目立つ。 ゲレンデを下って集落までくると、天神社境内に高さ30m、胸高周囲7.6mという県内最大級のトチノキが聳えていた。満足の4時間コースであった(2020.11.5)。 |
大杉山への尾根 |
名色へ下る尾根で |
→「探山訪谷」へ戻る|→ホーム(トップ)へ戻る |