探山訪谷[Tanzan Report] |
No.60【消えたクリンソウの花】 |
上流へ向かうと花が増えてくる |
大きい株は幾重にも花をつける |
左=群生地への道(花がなくなり葉だけが目立つ) 右=花茎のない株と残された花弁 |
久しぶりに雲ヶ畑周辺を歩いてきた。5月に入れば多くの植物が花を咲かせ、楽しみにする人達の姿がけっこう多い。休日に出会った皆さんは既に知っている方が大半で、声をかけると名前を上げていろいろ教えてくださる。やはり、花に関心のある人は多い。 古くから記録があるクリンソウの群生地を見るため谷を遡る。数えるほどだった株の数が上流では点々と続くようになり、やがて源流一帯が若い緑の葉で埋まるようになった。 ところが、おかしなことにそのエリアだけほとんど花がなくなっている。「シカが食べるのではないか」「昨年もそうだった」とのこと。現場へ至るまでの株が、見事なほど花をつけていることを考えれば、不自然さが目立つ現象だ。はたして、どういう理由によるものだろう。(2011.5) |
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