探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.598【夢絃峡】
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左=二本杭(旧道)  右=新道に立つ標石
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伊賀街道(大和街道)
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茶畑が広がる高山ダム付近(中央右手は三国塚)
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夢絃峡
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明神ノ滝付近の流れ
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左=クズの花  右=支流に架かる雄滝
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左=木津川本流の取水ダム  右=赤煉瓦の建物が美しい大河原発電所
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南大河原へ渡る沈下橋(恋路橋)
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 「京都再発見」の講座で南山城村の北大河原・田山・高尾・南大河原を歩いてきた。京都府内唯一の村で、お茶の栽培が盛んな地域だけに豊かな空気を纏っている。コースは関西本線「月ヶ瀬口」駅を起点に、木津川(伊賀川)を渡って名張川の高山ダムをめざす。そのあと、川筋が狭まる夢絃峡から「大河原」駅まで行く予定だ。ほぼ「東海自然歩道」として整備されており、まだ残暑は厳しいものの川沿いの風景に涼しさも感じられた。
 駅舎を出て東へ下ると伊賀街道(大和街道)で、まず山城と伊賀の国境にある二本杭の標石を見に行く。旧道と新道に古い標石が置かれ、旧道には後の時代に設置された標石も並び立つ。東側は島ヶ原(三重県)である。
 高山ダムを見下ろす地点で昼食ののち木津川左岸を下る。夢絃峡は、平安時代の大和国司=絃之丞と名張郡司の娘=夢姫の悲恋伝説に由来するという。屈曲点の先に本流を堰き止めるダムがあり、ここから大河原発電所へ導水トンネルが右岸に掘られている。上流を弓ヶ淵と呼び、下流の瀬を明神ノ滝と称す。支流から本流に落ちる雄滝・雌滝を過ぎると、やがて大正時代に建てられた発電所を対岸に望むことができる。道中はクズの花に覆われる所が多かった。
 北大河原の集落に入り、十三重層塔(鎌倉時代)が立つ春光寺と国津神社に立ち寄ってから駅へ向かう(2020.9.8)。
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