9月になったが暑さと湿度は夏と変わらない。担当している山歩きの講座が今月から再開し、この日はその第1回目である。 春から外出を控えている方もあると考え、当初の計画を見直した。予定していた大谷山は省く。マキノ高原から寒風に登って粟柄越へ向かい、その峠道を下る周回コースにする。最初に、熱中症に対する注意事項や症状が疑われる場合の対処法を伝えた。 いざスタートすると、旧ゲレンデの緩いスロープでさっそく汗が吹き出る。みなさん日傘をさしての行動。樹林帯になって標高が高くなると幾分歩きやすくなった。林床を覆う緑に爽やかな気分となるものの、調子の出ない方も見受けられる。こんな日は休憩を頻繁に挟んで水分・糖分・塩分の補給をしなくてはならない。スローペースで時間をかけ、ちょうど昼に山頂へ着いた。 北西の季節風が吹きすさぶ稜線は草地になっており、谷から吹き上げる風が心地よい。見通しも少しよくなって、昼食後の区間はこの日のハイライトだ。雲谷山の右手には若狭湾が望める。粟柄越の峠では、「無理は禁物」と赤坂山に立ち寄ることはしなかった。2リットル以上の飲み物を摂取する1日だったが、下山後はさらに氷でクールダウンを図った(2020.9.1)。 |